第二十八話 剣神現わる
[11/15]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ブライトは右手を顎に当てて考える。そうしてまた言うのだった。
「そのマシンの到着までどれ位だ?」
「三分です」
リュウが答える。
「今の敵の到着までには一分ですが」
「二分あるか」
「誰が行くかって問題になるな」
スレッガーは言う。
「指揮官とかだったら厄介なんだが」
「俺が行こう」
ここでゼンガーが名乗り出て来た。
「少佐がか」
「敵が指揮官ならば相手にとって不足はない」
ゼンガーは毅然として言う。
「この斬艦刀にとってもな」
「わかった。それではそちらは頼む」
ブライトは彼の言葉を受けて決断を下した。
「では主力はこのまま敵の部隊に向かう」
「わかりました」
「それでは」
今度はアポリーとロベルトがそれに応えた。彼等はもうクワトロの周りでそれぞれのシュツルム=ディアスを操り戦っている。
「すぐにでも」
「彼等を倒しましょう」
「うん。こうなればバルマーが動かないのは幸いだな」
「そうですね」
今の言葉にケーラが応えてきた。
「気にはなりますけれどね」
「気になるのと実際に戦うのとじゃ大きな差だしな」
アムロがケーラの今の言葉に突っ込みを入れる。
「戦う敵が一つしかいないっていうのはいいことさ」
「そうですね」
「じゃあブライト」
アムロもまたブライトに声をかけてきたのだった。
「その敵はゼンガー少佐に任せて俺達は」
「このまま敵の主力を倒すぞ」
「ああ。丁度今来た」
ここでまたアムロが声をあげた。
「集まっているな。それなら」
攻撃態勢に入る。そうしてその背中からフィンファンネルを出すのだった。
「フィンファンネル!」
複数のフィンファンネルが縦横無尽に動く。そうして迫って来た敵の一団を瞬く間に撃墜していく。白い流星のこの攻撃が合図となりまた激しい戦いに入った。だがここでクワトロは妙な気配を感じたのであった。
「やはり。妙だな」
「どうしたんですか、大尉」
「クェス、君は何も感じないか」
同じニュータイプである彼女に問うた。
「何がですか?」
「この気配、これは」
「あっ、これは」
今彼女も感じた。
「そんな、二人も」
「一体何を言っているんだ?」
ファンネルを放って攻撃を終えたギュネイがそのクェスに問う。
「二人がって・・・・・・ムッ!?」
「ギュネイ、君も感じたようだな」
「ええ、まあ」
そうクワトロに答える。
「けれどこんなことが」
「不思議なこともある」
クワトロはその気配に対して言及するのだった。
「二人もいるとはな」
「御前も感じたのか」
アムロもまたクワトロにこう声をかけてきた。
「今の気配を」
「君と同じだよ、おそらく感じた時間もな」
アムロに対しても答える。
「何もかもな」
「そうか。じゃあやはりあれは
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ