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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第二十七話 内通者の疑惑
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              第二十七話 内通者の疑惑
リーの危惧は当たった。彼等がゼダンに戻ると問題が起こっていた。
何とルナツーの整備系統がかなり故障していたのだ。そしてそれは整備系統だけではなかった。
「攻撃システムもか」
「はい」
ルナツーにいる将校の一人がブライトに答えていた。
「制御しているコンピューターのバグで」
「そうか。回復までにどれだけかかる」
「三日かと」
「三日か」
「その間に整備系統も回復する見通しです」
「わかった」
ブライトはそこまで聞いて頷いた。それからまた言う。
「その間なら何とかなるな。整備はア=バオ=ア=クーもあるしな」
「申し訳ありません、我々の不手際で」
「謝ることはない」
ブライトはそれはよしとした。
「ルナツーには今まで随分助けられている。それに故障やバグなら仕方がない」
「左様ですか」
「今は回復に専念してくれ」
そしてこう述べる。
「それでいいな」
「わかりました。それでは」
「うむ」
「とりあえず整備は問題ない」
クワトロがブライトに言ってきた。
「マシンに関しては艦内でもかなりできるしそれに先の戦闘でのダメージはそれ程でもない」
「だから大丈夫なのだな」
「そうだ。だが問題は攻撃システムだ」
クワトロはそれに対して言及する。
「ルナツーのそれが使えないとなると大きな穴になるな」
「確かに。それはあるな」
ブライトも思案する顔でクワトロの言葉に答えた。
「このままだと。いざという時には」
「ルナツー方面が手薄になる。敵にそれを気付かれたならば」
「厄介なことになるな。三日間何もなければいいが」
「それは期待するだけ野暮というものだろうな」
アムロが話に入ってきて述べる。
「今までのことを考えればこうした時にこそ敵が来るものだ」
「それは直感かな、君の」
「残念だが直感じゃない」
クワトロの皮肉にすぐ返した。
「これまでの経験だ。それは御前と同じだな」
「ふむ、そうか」
クワトロは口元だけで笑ってアムロに言葉を返した。
「それならわかる。確かにこうした事態になるといつも敵が来た」
「そうだな」
ブライトも二人の言葉に頷く。
「こうした時こそ警戒が必要か」
「あらかじめルナツー方面の哨戒を強化しておこう」
そのうえでアムロはこう提案してきた。
「それでいいな」
「わかった。ではそちらを重点的に哨戒し」
ブライトもそれを受けて言う。
「いざという時に備えよう。それでいいな」
「ああ、それで問題はないと思う」
アムロもそう言葉を返す。
「そういうことでな」
「ああ」
こうしてルナツー方面への哨戒が暫定的に強化されることになった。ルナツーの問題はすぐにロンド=ベルの面々にも伝わり早速哨戒部隊がそこに送ら
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