第二十六話 ラミアの謎
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「そんなのは戦いじゃない」
「あのな」
アルフレドは三人に呆れながらも言う。
「そうした戦い方もあるんだ。今までかなり戦ってきてそれがわからねえのか?」
「わからねえ」
「何、それ」
「知らない」
三人はそもそも理解するつもりもないようであった。それが彼等の口調からわかる。
「じゃあ死ぬか?御前等」
アルフレドの言葉も何の容赦もない。
「突っ込んで」
「いや、それはやっぱりな」
「僕達まだ若いし」
「音楽も聴けなくなる」
「わかったらそうしろ」
アルフレドはまた三人に言うのだった。
「わかったな、それじゃあな」
「ちっ、しょうがねえな」
「じゃあここは」
「我慢する」
「そうだよ。しかしそれにしても」
ここで彼はふと思うのだった。
「こいつ等も随分聞き分けがよくなったな」
「そうですか?」
ナタルがそれを聞いて顔を顰めさせた。
「私はそうは思わないのですが」
「バジルール少佐」
アルフレドはそのナタルに対して笑いながら言ってきた。
「はい」
「そういうのも見ておくものだ」
こう言うのだった。
「男の繊細さもわかっておくものだぞ」
「男の・・・・・・ですか?」
そう言われてもわかっていないようであった。
「それは一体」
「ひょっとしてだ」
アルフレドは全くわかっていないナタルに対してまた言う。
「キスとかはまだか?」
「そ、そんなこと」
すぐに顔を真っ赤にさせて反論する。
「結婚してからです。それまでは絶対に」
「そうか。やっぱりな」
予想通りだったので特に驚いていないようである。
「そうだと思ったが。キースよ」
「はい」
「御前も苦労するな」
「あの、少佐」
ここでキースに話を振られて不満げなナタルであった。
「どうしてここでキースを・・・・・・あっ」
そしてまた失言をしてしまった。
「な、何でもありません」
「いや、今のでわかったぞ」
アルフレドも目を点にして呆れながら述べる。
「流石にな」
「うう・・・・・・」
「もっともずっと前から知っていたがな」
「あの、中佐」
キースが今のアルフレドの言葉に突っ込みを入れる。
「それを言ったらもう」
「わかりやすいんだ、少佐は」
ナタルをさして言う。
「嘘がつけないからな」
「それはそうですけれど」
キースもそれははっきりとわかっている。しかしだ。
「それでもそれを言ったら」
「どうしようもないか」
「そうです。本当に少佐はそういうのに弱いんですから」
「困ったことだな」
アルフレドはまたナタルを見て言う。
「純情可憐少女も」
「私は別に」
今まで言われ放題だったナタルが反撃に出て来た。
「大尉のことは」
「だからそれもわかってるんだよ」
アルフレドは目の前に来
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