第二十五話 マーグ再襲来
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私達が引き受ける」
「タケル君!」
プラクティーズもここに来た。
「私達がヘルモーズの護衛達を引き受ける!」
「君はその間に!」
「そうだよ、タケル兄ちゃん」
ナミダも言う。
「ここはおいら達がいるから兄ちゃんは」
「安心して行けばいいさ」
今度はアキラの言葉だった。
「その為に来たんだし」
「皆・・・・・・」
「じゃあプラート大尉」
「うむ」
マイヨはケンジの言葉に応えた。
「ここは任せておくのだ。いいな」
「そういうことだ。御前はヘルモーズに」
「わかった!」
タケルもその言葉を受けて頷いた。
「なら本当に今度こそ兄さんを」
「タケルさん!」
カガリも彼に声をかける。
「安心しろ。皆がいるからな!」
「カガリ・・・・・・」
「けれどカガリ様」
「あまり前に出ると」
「いけませんよ」
後ろからマユラ、アサギ、ジュリが何とか追いついてカガリに言う。
「無鉄砲だと本当に」
「ユウナ様が心配されますし」
「そんなことはどうでもいい!」
シュバルツと間違えかねない言葉になっていた。
「私はタケルさんの願いを適えさせる!その為には!」
「もう、いつもこうなんだから」
「困ったわねえ」
そうは言いながらも三人もカガリについて行く。彼女達もカガリの為に戦っていた。
「フェルナー、カール」
ダンが二人に声をかける。
「やるぞ!」
「わかった!」
「あれをだな!」
三人が動きを合わせて突き進む。そうして自分達に向かって来たヘルモーズの護衛達をその連携攻撃で倒していく。それで道を開けた。
「よし、今だ!」
「大尉!」
マイヨがその中に入りさらに血路を切り開く。その剣でヘルモーズまでの道が完全に開けたのだった。
「これでよしだな」
マイヨはタケルの方を見て言った。
「今のうちに行くのだ」
「はい!」
タケルはその言葉に頷く。そうして一直線にヘルモーズまで突き進むのだった。
それはヘルモーズにもわかっていた。ロゼがそれを見てマーグに声をかける。
「私が行きます」
マーグに顔を向けて言う。
「ここは」
「行くのかい?」
「はい、ゼーロンの用意はできています」
そのつもりだった。決意は固い。
「ですから」
「その気持ちは有り難い」
マーグはまずはロゼのその気持ちを受け取った。
「では今から」
「しかし」
だがここでまた言う。
「それには及ばないよ」
「何故ですか?」
ロゼはマーグの今の言葉に顔を顰めさせた。
「護衛は退けられこのままではヘルモーズまで」
「ヘルモーズはそう簡単には沈みはしない」
マーグの自信にはまずこれがあった。
「それに私もいる」
「司令も」
「彼の相手は私がしよう。ロゼ」
「は、はい」
少し戸惑ったような顔でマーグに応え
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