第二十話 謎の帝国
[7/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
艦種を統一させているところなのだ」
「そうなんですか」
「それで変わったものを一旦外している」
そうした事情があったのだ。
「それもあって私達はここに来た」
「成程」
「だが。それにしても」
また彼はアーディアン家の面々を見るのであった。忌々しげな顔で。
「この連中だけは」
「おやおや」
だが主のブレスフィールドは至って平気な顔のままであった。
「これから長い戦いを共にするクルーなのだが」
「私にはそのつもりはない」
リーは彼を睨み据えて言い返した。
「貴様は何時か。この手で」
「牢屋なら願ったりだ」
「冥王星に送ってやる」
かなり過激な言葉であった。
「その時を楽しみにしているがいい」
「どうせなら雷王星と言って欲しいところね」
「そうね」
アカネとシホミも父と変わらない調子であった。
「ジョーク下手なんだから、艦長って」
「冗談で言っているのではないからな」
リーはアカネにも怒りに満ちた目を向けるのだった。
「どちらにしろこれからの戦いでは御前達は私の指示に従ってもらう」
「了解」
「わかりました」
軽くリーに言葉を返す一家であった。
「少しでも命令に背いたら冥王星行きだ」
「何か疲れる人が来たなあ」
「ナタルさんより凄いね」
ロンド=ベルの面々はそんなリーを見て言うのだった。だがかなり軽い調子である。
「まあ何時また敵が来るかわからないし」
「用意だけしておいて」
彼等もそれは忘れない。
「ゆっくり歓迎パーティーでもしようぜ」
「そうだよな、楽しく」
何だかんだで新しい仲間を受け入れる彼等であった。それが終わって少し経ってからサイド5近辺に謎の一軍が現われたとの報告が届いた。
「バルマーか?」
「いや、どうも違うらしい」
すぐにそれは否定された。
「見たことのない軍隊のようだ」
「見たことのないって」
「一体何処のどいつなんだよ」
「それは言ってみたいとわからないね」
万丈はそう皆に述べた。
「ここでああだこうだ言っても仕方ないし」
「そうね。それじゃあ」
マリアが最初に彼の言葉に頷いた。それがはじまりとなった。
「皆で」
「行くか」
ロンド=ベルはゼダンを発ちサイド5に向かった。見ればそこには緑色で首が二つあるようなシルエットの戦艦が多数展開していたのであった。
「何だ、あの戦艦」
トッドはその戦艦を見て声を上げた。
「見たことのない形だな」
「ショウ、知ってる?」
「いや」
ショウもチャムの言葉に首を横に振った。
「あんなのは。とても」
「そうよね。あたしも知らないわ」
「少なくとも連邦軍ではないみたいね」
カルヴィナが言う。
「だとすれば」
「敵ですね」
カティアが言った。
「間違いなく」
「その証拠に」
今度は
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ