第二十話 謎の帝国
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だ?」
「名前に注意してね」
万丈は皆に告げる。
「ややこしいから」
「ややこしいって」
「何が」
「ああ、俺達のことか」
「ちょっと注意して」
ここでその二人が出て来たのだった。
「俺は秋月赤水」
「あたしが秋月赤水」
二人はそれぞれ名乗った。皆その名前を聞いて顔を顰めさせた。
「ちょっと待てよ」
「今何て」
「御二人の名前は同じなのです」
フェアリはそう説明するのだった。
「それでお間違えのなきよう御願いします」
「そういうことだ」
「宜しくね」
「いや、これは」
だが大介がまず困った顔を見せるのだった。
「名前が同じだとやっぱり」
「困るわ」
ひかるもそれは同じであった。
「どっちがどっちだか」
「わからないわ」
「じゃあ俺のことは兄赤水でいいぜ」
「あたしは妹赤水ね」
二人は陽気にそれぞれ提案してきた。
「それでどうだい?」
「わかりやすいわよね」
「どうする?」
「本人達はああ言ってるけれど」
皆その提案にまずは顔を見合わせて考える。
「じゃあそれでいいじゃないの」
万丈が言ってきた。
「本人達もいいって言ってるんだし」
「そうそう」
妹が笑顔で頷く。
「そういうことだから」
「宜しくね」
「了解」
「じゃあそういうことで」
こうして彼等も加わった。だがそれで終わりではなかった。
「後は」
「まだいるの」
「いるのかってちょっと」
甲児の言葉に早速クレームが入った。
「それはないんじゃないの?」
「悪い悪い。それであんたは」
「クリアーナ=リムスカヤよ」
人参色の髪の少女が現われた。
「リムって呼んで。デア=ブランジュネージュのパイロットよ」
「そうか、宜しくな」
「ええ。それに」
ここでリムはまた紹介するのだった。
「彼もね」
「ジョシュア=ラドクリフだ」
青い髪の男が出て来た。
「俺はジュアン=シュヴァリアーに乗っている。ジョッシュでいい」
「ジョッシュ君だね」
大介が彼に応える。
「宜しくな」
「ああ、こちらこそ」
二人は握手を交あわせた。
「何かはじめて会った気がしないけれど」
「これはこれでいいものだな」
「私達も」
「いるぞ」
ここでもう二人出て来た。男女であった。
「グラキエースだ」
青い長い髪の美女だった。
「ウェントスです」
今度は白い髪の男である。クールな印象だ。
「ファービュラリスに乗っている」
「私はストゥディウムです」
「あれ、何か」
カツが彼等の名前を聞いていてふと思い出した。
「皆第一艦隊のエースじゃないの?」
「そういえばそうね」
ファもそれを思い出した。
「皆。特殊な機体だし」
「第一艦隊も今は再編成中でな」
彼等にリーが答えてきた。
「それで機種や
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