第十九話 シャピロの敗北
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も彼よりも遥かに上であるからだ。
「ないな」
「は、はい」
止むを得なく頷く。そうするしかなかった。
「申し訳ありませんでした」
「わかったらすぐに出せ」
口調は何とか冷静さを保っているがその指示は違っていた。
「そうして全軍で押さえつける。わかったな」
「了解!」
作戦が先の月面での戦いと同じになっていた。だがシャピロはそれに気付いてはいない。ただ闇雲に押し切ろうとするだけであった。そしてそれは相手にも読まれていた。
「敵の新手が出現しました」
ハーリーが述べる。
「その数千です」
「早いですね」
ルリがそれを聞いて言う。
「私達がもう少し疲れてからだと思ったのですが」
「おそらくまた焦っています」
ルリは冷静さそのものの声で答える。
「そうでなければここで投入しません」
「そうですか。それでは」
ユリカはそれを聞いて判断を下した。
「そこに入りましょう」
「具体的には?」
「まずは広範囲に攻撃可能なマシンを前に出します」
こう告げる。
「そしてそのうえで突撃タイプのマシンを突入させ」
「一気に勝負を決めるのですか」
「それでどうでしょうか」
ここまで話したうえで問う。
「そうですね」
ルリは一呼吸置いてからユリカの問いに対して答える。
「私もそれでいいと思います」
「それでは」
「広範囲攻撃可能なマシンは前に出て下さい」
ルリはユリカの言葉をそのまま全軍に伝えた。それを受けてロンド=ベルは動く。
バスターガンダムやダブルゼータ、サイバスター等がそうであった。彼等は軍の前方に展開してそこから照準を定めだした。
そこにシャピロのバルマー軍が迫る。彼等は数を頼んで一塊になっていた。
「また随分と乱暴だな」
ヤンロンがその彼等を見て言う。
「撃って下さいと言わんばかりだ」
「そうね」
リューネが彼に答える。
「こんな無茶苦茶な戦法取ってくれるとは思わなかったよ」
「だから私達の出番になったわけだけれど」
ミオもいる。魔装機神とヴァルシオーネも当然ここにいた。
「何かもうすぐ攻めるって感じかしら」
「こっちの準備はいいわよ」
テュッティが述べる。
「何時でもね」
「じゃあまずはだ」
マサキはジュドー達を見て声をかける。
「最初に派手なのを頼むぜ」
「おう、わかってるぜ」
ジュドーは明るい声で彼等に答える。
「期待していてくれよ」
「そっから三人が出て後で俺達だ」
他の三機の魔装機神を指差しながら述べるマサキであった。
「あと肝心なのは」
「わかっているよ」
ゼオライマーに乗るマサトがマサキに答える。
「僕のゼオライマーもだね」
「あんたのメイオウ攻撃はまた特別だからな」
そうマサトに言う。
「派手に頼むぜ」
「うん。それでもね」
ここで
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