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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第十九話 シャピロの敗北
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ていた。
「所詮は無人機か」
「想定の範囲内でしょう」
参謀の一人が彼にそう述べる。
「これは」
「確かにな」
シャピロもそれは認める。
「しかし」
「しかし?」
「第二陣を向かわせろ」
無人機の後ろにいる有人機達を動かすように指示を出した。
「わかったな」
「もうですか」
「そうだ。見ろ」
そう言って参謀達に敵を見るように指し示した。
「今彼等は動きを止めている。そこを後ろから衝く」
「後ろからですか」
「挟み撃ちにする。わかるな」
シャピロのその戦術自体は間違ってはいなかった。参謀達もその戦術自体はよしとしていた。決して悪くはない、そうも感じていた。
しかし。それでも不安なものも感じていたのであった。
「挟み撃ちですか」
「何かあるか?」
「いえ」
それ自体は問題を感じないので頷くのであった。
「それではそれで」
「そうだ。ではいいな」
また参謀達に言う。
「第二陣を動かすのだ」
「はっ」
シャピロの指示に応える。
「そうして一気に包み込め。わかったな」
「了解!」
バルマー軍は積極的に動きだした。無人機は足止めに専念しその後ろに有人機が回り込もうとする。その姿はロンド=ベルからも確認された。
「挟み撃ちです」
ルリがユリカに告げる。
「そう来ていますが」
「はい」
ユリかもそれに頷く。
「そのようですね」
「それで。どうされますか?」
ルリはそのうえでユリカに作戦を問うた。
「このままでは包囲されてしまいますけれど」
「下がります」
ユリカはすぐに決断を下した。
「このままではゼダンにも入られかねませんし。それでいいですね」
「ええ。それが妥当ですね」
参謀の立場からユリカの言葉に頷く。
「それではそれで」
「御願いします」
ロンド=ベルはユリカの指示を受けてすぐに下がった。シャピロが包み込むその一歩手前でその罠から潜り抜けたのであった。
「むっ」
シャピロはそれを見て思わず声をあげた。
「退いたか」
「司令」
参謀達はそれを見てまたシャピロに対して問うた。
「どうされますか?」
「このまま進まれますか?」
「決まっている」
シャピロは彼等の問いに苛立ちを感じながら述べた。
「それならそれでやり方はある。前に出させろ」
「はっ」
「それでは」
「そしてだ」
彼の指示はさらに続く。
「控えさせていた予備戦力を出せ」
こう言うのであった。
「わかったな」
「今ですか」
「そうだ、今だ」
参謀の一人に答える。
「早いのでは、少し」
「何っ!?」
異議を申し立てた参謀の一人を見据えた。剣呑な目であった。
「私に意見するつもりか」
「いえ、それは」
そう言われると彼もそれを否定するしかない。シャピロは上官であり爵位
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