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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第十九話 シャピロの敗北
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やつだな」
サブロウタは満面の笑顔で述べる。
「悪いけれど諦めるべきかな」
「そうですか」
「まあそれでだ」
サブロウタはもう一本飲んだところでまた言うのだった。
「あいつは今度もああして攻めるかな」
「それはないと思います」
ジュンはサブロウタのその言葉には首を横に振った。
「きっと今度は」
「いつもみたいに冷静にか」
「はい。今度の敗戦で彼も後がないでしょうし」
彼はそこまで読んでいた。
「冷静に来ると思います。ただ」
「ただ?何かあるんだな」
「それが何時崩れるか、ですね」
ジュンは探る目で述べた。
「彼はああ見えてもプライドが高いですし」
「そうだな」
そこにナガレが来た。そうしてジュンの言葉に頷くのであった。彼はもう自分の服を着ていた。そのうえで彼等の話に入るのであった。
「あの男はそれで破滅するタイプだ」
「破滅、か」
ナガレ以外の四人はその言葉に目を動かす。
「そうだ。案外それを待てばいいのかもな」
「俺達はそれでいいだろうけれどな」
サブロウタはナガレの言葉を聞いたうえでまた言葉を出した。
「藤原の旦那達はそれでどうかね」
「それならそれでいい」
ナガレはそれもよしとする。
「だがはっきり言える。あの男は神にはなれない」
「器じゃないってことだね」
「そうだ。所詮は小悪党だ」
またサブロウタに応えて述べる。
「恐れることもない男だ」
「しかし随分な言われようなことで」
サブロウタは少し茶化して言う。
「あの男も」
「だがその通りだ」
ダイゴウジもそれに頷いてみせる。
「所詮は器が小さい」
「けれど今度の戦いは激しくなりますよ」
ジュンはその中でも慎重な意見を述べるのであった。
「何しろ後ろがありませんから。彼は」
「背水の陣だな」
ダイゴウジはその言葉を口にした。
「ということは」
「だから。油断はできません」
「それはここではいつものことじゃねえの」
サブロウタは相変わらず軽い調子であった。
「そんなに心配することもねえさ。いつも通りだよ」
「何かそれも凄い話だけれどね」
アキトはあらためてそれを思う。
「けれどそれが普通になってきたような」
「慣れたよな、本当に」
サブロウタはそれを実感した。
「色々と戦ってきているからな」
「それでも皆さん健在ですし」
ジュンの顔が笑みになった。
「それは何よりですね」
「全くだ」
ナガレはジュンのその言葉に頷いた。
「何事もなくな」
「これからもそうだといいんだがね」
サブロウタの言葉は希望的観測ではあった。願望でもある。
「どうかね、そこは」
「そこまではとても言えない」
これにはナガレも何も言えなかった。
「戦争だからな」
「そうだよね」
これにはアキトも暗い顔
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