第十七話 フラッシュ=ディ
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皮剥けるわよ」
「そうなんですか」
「シンがそれをわかるのはまだまだでしょうけれどね」
タリアはまたシンを見る。
「そういうのをこれから見るのね」
「はあ」
「わかったら。さあ」
優しい声で促す。
「出撃準備にかかりなさい。いいわね」
「わかりました」
シンは敬礼の後でミネルバの格納庫に向かった。そうしてデスティニーに乗り込み出撃を待つのであった。既にそこには皆集まっていた。
「まさかまたプラントで戦うなんてね」
ルナマリアがインパルスの中で言う。
「思わなかったわ」
「そうだな。だが」
アスランがルナマリアに応える。
「バレンタインの時みたいなことは絶対にさせないぞ」
「そうだ」
彼にレイが頷く。
「プラントは全て守る。何があっても」
「その意気だ。しかしレイ」
「何だ?」
「御前も結構熱いところがあるんだな」
アスランはそれに気付いたのである。
「クールだとばかり思っていたら」
「そうだな」
自分でもそれを認めるレイであった。
「意外と俺も皆と同じらしいね」
すっと微笑んでそれを認めた。
「最初からクライマックスでいきたいな」
「何、それ」
ルナマリアは今の言葉がわからなかった。
「最近アキトやデュオもよく言うけれど」
「まあ気にするな」
アスランがそれをフォローする。
「俺も最近な。蝿だの言われるしな」
「アスランも?」
「俺も言われるぞ」
シンもであった。
「答えは聞いていないとかな」
「ああ、それはわかるわ」
何故かそれはわかるルナマリアであった。
「あんたに似合ってるしね」
「似合ってるか?」
「ええ、凄く」
笑って言うルナマリアだった。
「あたしも何かそういうのになりたいけれど」
「なれるか?」
それにはハイネが突っ込みを入れる。
「なれたらいいだろうが」
「あんたはどうなの?」
「俺は歌いたい」
それがハイネのコメントだった。
「主題歌をな」
「俺は終わりは歌っているぞ」
レイが言う。
「何かな」
「俺は踊っているしな」
「羨ましい話ね」
ルナマリアはシンにも嫉妬を覚えた。
「そんなこともできるなんて」
「俺に言われても困るんだが」
アスランはルナマリアの視線を感じて言葉を返した。
「俺は結構虐待されている感じだしな」
「王子にはなれないのですね」
シホが問うてきた。
「それじゃあ」
「それはリュウセイさんですよ」
フィリスが突っ込みを入れる。
「それかサブロウタさん、ラッセさん」
「いいですよね」
エルフィも話に入る。
「そういうこともできるって」
「そうだよなあ」
ジャックも羨ましいようだった。
「俺達ってそういうのないからなあ」
「別に羨むことでもないと思うがな」
ミゲルがそれを聞いて
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