07.鎧う盾
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長はこちらをチラリと見て、驚いた顔をする。
「何故、あなたまでいるのです、茨君!」
「人違いでは、わたくしはそんな名前ではございません」
苦しい紛れの言い訳が通じるのか.....どうか.....
「人違い.......まあ、いいわ。とりあえずそこを退いてくださる」
ガイは少し供奉院会長に顔を近づけ、何かわかったような顔をする。
「失礼、知り合いに似ていたもので」
「お知り合い?」」
「ええ、キャサリンと言って昔、買っていたアルマジロに」
何を言っているんだガイは!?
そういえば、前に集から聞いたような.....ガイは人のヴォイドが見えるって.....それと関係があるのか?
供奉院会長は怒って、ガイにビンタをしようとするが、それをガイがあっさりと止める。
「本当に似ていたんですよ、自分を守ろうと必死で体を丸めていたところが」
供奉院会長は頬を赤らめる。
「お前はここで待っていろ」
ガイはそう言い残し、さっきハルカと思われる人物が話していた老人の元へと向かう。
あの人がガイの会いたかった人なのか。
ガイが何かを話している最中に集が急いで現れる。
「ガイ!」
集が慌て現れ、ガイを呼んだので俺もそちらに向かう。
「GHQのミサイルがこの船を狙ってるってツグミから」
「船ごとやるつもりか」
「命令しろ、ガイ!この船を救うにはどうしたらいい」
「後部甲板で待て、5分で行く。イバラも一緒に行け」
「わかった」
「了解」
俺と集は全力で走った。
5分ぐらい経つとガイが供奉院会長をつれて後部甲板へと現れた。
「離しなさい、あなたのような無礼な男は初めてです」
「光栄です、あなたの初めてですになれて」
「ふざけないで!!.....」
「目を瞑って」
ガイは供奉院会長の顔の前に人差し指を突き出す。
「これから君に魔法をかける、本当の君になれる魔法だ」
「.......本当の」
「そう、本当の君だ」
供奉院会長は静かに目を瞑る。
「三つ数えたら目を開けて。そう動かないで。......3.....2.....1.....0」
供奉院会長が目を開けるとそこには集が.....
「桜満君!!」
「すいません!!」
集は謝りながらもヴォイドを取り出す。
俺も右腕の包帯を外し、ヴォイドを取り出す。
取り出されたヴォイドは小さな戦輪。
『命中まであとは10秒!!』
「「うぉぉぉぉおおっ!!」」
命中寸前だったドラグーンは供奉院会長のヴォイド......盾のヴォイドによって消滅した。まるで花火をマジかで見たように。
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