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最期の祈り(Fate/Zero)
空から女の子が降ってくるのはロマンスとか言った奴、ふざけるな出て来い!!by一夏
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遠退いているときは低くなるという現象だ。今、衛宮切嗣が観測者であるとしよう。彼は今まさしく女性の声を観測している。そこまではいい。しかし、問題はその先だ。音源の位置がxy平面では表現出来ず、z軸……つまるところ遥か高度に位置するようにしか思えないということと……振動数の変化がどうも尋常ではないことだ。
(音の変化が高すぎる……制御を誤ったのか!?)
しかも、聴こえてくる悲鳴の内容も限りなく不吉だ。
どーーいーーて――
ください、まで聞かずに切嗣と千冬及び、勘の鋭い生徒は叫ぶ。
『全員逃げろ(て)!!』
考えるより早く指示に従った者は幸いだ。彼等はその身に降りる鉄の突撃を免れたのだから。指示に従うより思考を優先してしまった者に災いあれ。より正確に言うなら、織斑一夏に災いあり。
「おぐあ!?」
空から女の子が降ってくるロマンスを味わいたいと願った男性は多かろう。しかし、実際はこうなります。
「はわわ!大丈夫ですか、織斑君!?」
鉄の鎧を纏って降りたった女の子、もといISの制御をミスって一夏に猛烈なアタックをかまし、気絶させてしまった真耶が慌てふためく。鎧を纏ったシータが無防備なパズーにダイブ!……したら普通死にます。
「落ち着いて下さい、山田先生」
「織斑先生……」
しかし、そんな真耶を落ち着かせるようにゆっくり千冬が話しかける。流石はブリュンヒルデといったところか。生徒に余計な動揺を与えぬように落ち着き払って
「まずは落ち着いてラピュタを探すんだ」
「織斑先生ー!?」
……いなかった 。
「だ、だって私の弟が……!」
言いながら、一夏の鳩尾の辺りをバコンバコンと音を鳴らしながら押さえている。あんたが落ち着け。
「弟が、弟が!」
「ガハッ!ちょ千冬ゴバッ!……ねぇ」
一瞬、大きく痙攣し一夏の体から力が抜け去った。……死んだか。
「ストップだ、千冬さん!本当に死にかねない!」
遅まきながら切嗣が千冬を宥める。因みに、残りの生徒は事態についていけず唖然としている。
「き、教官ェ……」
特にラウラの精神状態が可笑しな事になっている。そして、来日数日にしてドップリ日本の文化に染まっていた。
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閑話休題
「さて、本来なら模擬戦をやって貰う予定だったが時間の都合上、カットする」
するとあからさまに「え――」という声が上がった。気持ちは分かる。今日来たばかりのシャルルやラウラは兎も角、専用機持ちの中でその力を見せていないのは切嗣だけだ。気になるところである。
「ふふ。まぁ、また今度見せてあげるから」
苦笑しながら、切嗣も周りの女子を宥める。
「では改めて……これよりISに試乗して貰う。各々専用機持ちを軸に別れろ」
漸く予定より30分遅れた授業が始ま

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