禁書目録-Index-
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」
しかしインデックスの攻撃に反撃できないでいた少年だが、突然床に敷き詰められていた畳がインデックスの攻撃を阻害するかのように動き出した。
「今です!少年!」
そう叫んだのは火織。
そしてその声に答えるかのように少年はインデックスの元に駆け寄る。
火織のワイヤーを使った攻撃により、捲れあがった畳はインデックスの攻撃を阻害すると同時に、インデックスの足場も同時に崩した。それによりインデックスの攻撃は上方に向き、古ぼけたアパートの上に大穴を開け、星が煌く夜空に一線の光が駆け抜けた。
それと同時に大穴が開いたアパートの屋根からいくつ物白い羽が降ってくる。
「気をつけて!それは竜王の殺息。伝説にある聖ジョージのドラゴンの一撃と同義です!余波の光の羽が当たっただけでも危険です!」
火織から空から降ってくる光の羽のことについて聞き、そちらの方に意識を向けながらも少年はインデックスの元へと駆け寄る。
だがすでにインデックスは態勢を整えていた。
「戦闘思考の変更。戦場の検索を開始―現状、上条当麻の破壊を最優先とします」
まずい…!
少年は咄嗟にそう感じるが、すでに全身している体は止まることなく、インデックスの方へと進んでいく。
しかし、無情にも魔方陣から放たれた複数の光の弾は少年めがけて直進する。
と、その時、少年のマンションで少年を苦しめた炎の悪魔が少年の前に盾のように現れ、インデックスが放った攻撃をその身で受けた。
「イノケンティウスか!」
「何を呆けている異能者!礼を言う暇があるなら進め!」
少年が何を言おうとしているのか少年の様子から察したステイルはそれを先に制する。今は悠長に礼など言っている場合ではないのだ。
そして遂に少年はインデックスの元へとたどり着き、その右手をインデックスが展開した魔方陣へとぶつける。
(っくそ!なんだこれ!硬いぞ!?)
自分の右手が触れれば壊れると思っていた少年は魔方陣が壊れないことに驚き、一瞬だが隙が生まれてしまう。
今この瞬間ではその一瞬の隙が命取りになる。
自分の目の前の魔方陣を壊そうとしている少年の動きが止まったと判断した禁書目録は発動している聖ジョージの聖域をさらに少年の背後に発動させた。
「なっ!?」
突然自分の背後に魔方陣が表れ、少年は驚きの声をあげるが、今目の前で壊そうとしている魔方陣から右手を離してしまえば、右手を離した魔方陣から攻撃が再開されてしまう。それが分かっているからこそ少年は突然背後に表れた魔方陣に対応することができなかった。
火織とステイルも突然表れた魔方陣に対応しようとその場を踏み出そうとするが、既に魔方陣は起動しており
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