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Dies irae~Apocalypsis serpens~(旧:影は黄金の腹心で水銀の親友)
第十五話 反転した決着
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「Zarfall’in Staub deine stolze Burg!!」
「なにぃ!?」
ヴィルヘルムのいくつもの杭がシュライバーを狙い襲い掛かる。自分から射出するだけでなく、地面からも迫り来るが咆哮で吹き飛ばし、その身で砕き砕かれ、ヴィルヘルムの腕を千切る。しかし、それで終わらない。すぐさま腕は再生し、再び捕らえようと杭を奔らせる。
「これで敵わないと? これで届かないと……?これで……この程度で………どいつもこいつも俺がコイツ以下などとホザいてやがったのかぁァァァァァァァァ!!!!」
「End’in Wonne, du ewig Geschlecht!」
「血を変えるだけで駄目なら肉ごと変えちまえばいい。だからよぉ、まずはお前だ、シュライバー!吸い殺してやる……!」
「くッ、カカ、カ……」
吸精の速度がさらに上がる。溶け込んだ聖遺物がヴィルヘルムに有利になるよう無意識に形を変え始めているのだ。
「なあ、どんな気分だ?永遠に吸われる気分ってのァよ…!!?」
「…ァご、ぁぁガがガ……!」
「くふははははは!…そうだな、悪ィ悪ィ…狼どころか犬畜生じゃァ人間様の言葉も喋れねえみてェだなぁ!!」
地力が上がり、吸い出される量が上がるに従い余裕を失うシュライバー。未だその再生速度は衰えを見せるどころか速くなっているがヴィルヘルムは自分の勝利を疑わない。自分は今も地力が上がり続け、シュライバーは消耗し続けているのだ。シュライバーは憎しみに殺意を込めた目つきで睨んでくる。
「そぉォだ…その眼だよ……!!昔のまま変わらないそいつを、俺は抉ってやりたくてなぁ!!!」
「「うぉぉぉアアアァァァァァァァァァァァァァ!!!」」
削りあい、殺し合い、奪い合い、互いが互いに本能のままに突き動かされ叫び続ける。どちらの魂も未だに尽きることを知らない。ベイは注ぎ足され、シュライバーは元々の総量が違う。
「…unt ruhre mich nicht an…!(…わ た し に 触 れ る な…!)
unt ruhre mich nicht an!(わ た し に 触 れ る な !)
unt ruhre mich nicht an!!(私 に 触 れ る な !!)
unt ruhre mich nicht an!!!(私 に 触 れ る な !!!)」
貫かれ、抉られ、毟り取られる。だがしかし、それが如何した。過程がどうなろうとも、最終的に勝ったならそれが勝者だ。互いの傷はすぐに何も無かったようになるが、その上に新たに傷が出来る。
「ぐッ…ガハァ……」
まだ終わらない。一時の傷もすぐさま再生し、塗り変わる。ああ、そうだ。夜は長い。俺の夜は永遠に
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