スーパーロボット大戦OGs
0098話
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嘲りの言葉を聞き、その目は既に憎しみに染まっている。
「……反省の色がないようだな。これは多少の躾が必要か。どうせお前等マシンナリー・チルドレンはマシンセルが再生してくれるんだろう? ならどれ程怪我をしても死ななければ大丈夫だという事だな」
喉を握っている右手へと徐々に力を加えていく。既に普通の人間なら喉の肉ごと毟り取れる程度の力を入れてはいるのだが、さすがにマシンナリー・チルドレンと言うべきか。その身体はかなり頑丈に出来ているようだ。
だが、身体が頑丈でも心まで頑丈とは限らない。スリサズのその目は、つい数秒程前までの憎しみではなく、恐怖の色を浮かべている。
「さて、どうする? このまま俺にここで躾をされるか。それとも素直に俺の言葉に従うか。好きな方を選べ」
「わ……かった……従う」
喉を掴まれていてもどうにか声を出す事が出来たらしく、屈服の言葉を告げる。
その言葉を確認した俺は、勢いをつけて喉を掴んでいた手を離し、スリサズを壁へと叩きつける。
「いくらマシンナリー・チルドレンとは言え、世の中上には上がいるというのは理解出来たな? これからはもっと自分と相手の力の差を考えて口に出す事だ。分かったか?」
壁へとぶつかった衝撃を堪えているスリサズへと声を掛ける。俺の顔を見たスリサズは何度も激しく頷いている。
「アースクレイドルに着くまでは好きにしていろ。あっちに着いたらフェフ博士に引き渡す事になる」
それだけを告げて、格納庫から出て行く。今回の戦いで無様に負けた自分を反省してより強い力を手にするか、あるいは敗北を認めずに己の小さい殻に閉じこもるか。どちらを選ぶかはスリサズが自分で決めるだろう。
「アクセル大尉、今回は迷惑をかけたな」
アースクレイドルに到着した俺を待っていたのは、フェフだった。その傍らにはオリジネイターであるウルズの姿もある。既にスリサズがどのように扱われたのかを聞いているのだろう、マシンナリー・チルドレンを相手にもしていない俺に対して挑戦的な目を向けていた。
「いや、気にしなくてもいい。ただ出撃前にも言った通り、こちらの言う事に耳を貸さなかったからな。結局は力尽くという事になってしまった」
「それはしょうがない。俺も納得ずくで頼んだ事なんだし、気にしなくてもいい」
俺とフェフの見ている横で、レイディバードからベルゲルミルが運び出される。スリサズの姿が無い所を見ると、恐らくコックピットで待機しているのだろう。
「しかし、スリサズは自分の事を新人類とか言っていたが……その割には妙に感情的になったり情緒不安定な所が見えたんだが、あれがマシンナリー・チルドレンの特徴か何かなのか?」
「いや、そういう訳でもない。現在の所完全なマシン
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