暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OGs
0098話
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収している。
 もちろんそうしないのには理由がある。スリサズがマシンナリー・チルドレンだという事だ。
 マシンナリー・チルドレン。すなわちブーステッド・チルドレンの遺伝子の優秀な部位を基にマシンセルを用いて製作された人造人間の総称だ。ここで問題になるのがマシンセル。これはエアロゲイターの技術であるズフィルード・クリスタルを研究して作られた物で、自己再生と自己進化する能力を持っている。もし吸収して暴走したら洒落にならない事態になるのは間違いない。デビルガンダムならぬ、デビルグロウセイヴァーになってその生体パーツになるなんてのは絶対に御免だ。
 ……今回は天才を諦めた方が良さそうだな。

「このままここで2ラウンド目に突入なんて事になったらハガネに察知されそうだな。少し急ぐか。加速!」

 ベルゲルミルの頭を掴んだまま加速を使い、レイディバードとの合流地点へと向かった。





 レイディバードと合流する事に成功し、グロウセイヴァーを格納庫の中へと着艦させた。同時にベルゲルミルを格納庫の隅へと放り投げる。既にその手足は殆ど修復されており、俺に破壊された勾玉のような物も再生している。

「さて、修復したんならこのまま放り出しても構わないんだが……俺が捕獲した手前、そうもいかないか」

 グロウセイヴァーのコックピットから降り、そのままベルゲルミルの方へと近つき、装甲を軽く蹴る。

「おい、寝たふりはもういいからさっさと出てこい」

 そう告げた瞬間、ベルゲルミルのコックピットが開き、スリサズが素早く飛び出してきた。

「下等なヒト如きが僕に命令するんじゃないっ! 戦闘でやられたのは機体性能の違いであって、僕が君に劣っている訳じゃないと証明してやる!」

 叫びながら、ナイフを俺の身体目掛けて突きだしてくる。その素早さはさすがに新人類と自称するだけあるものだったが、俺のステータスやスキルだって伊達ではない。
 ナイフを持って突き出されたスリサズの右腕を、身体を半身にする事で回避してそのまま伸ばされた右腕の肘を狙い蹴りを放つ。
 ただでさえ転生能力で成長率が高い上にインファイトを習得している俺の蹴りは、鈍い音をたててスリサズの右肘を砕いた。

「がぁっ!」

 そのまま痛みに耐えかねて右肘を抱えたまま踞ったスリサズの顔面を上へと蹴り上げ、空中へと浮かせる。そして顔面を蹴り上げられた影響で無防備に晒されている喉を右手で鷲掴みにする。

「ぐふっ」

 いくらマシンセルがあるとは言え、喉を鷲掴みにされたまま身動きが出来ない状態では碌に身動き出来ない為、ただ俺を睨みつけるしか出来ない。

「どうしたんだ? 自称新人類。下等なヒト如きにいいようにやられてばかりだが、新人類の力はその程度なのか?」


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