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【完結】剣製の魔法少女戦記
第一章 無印編
第九話        『修行とフェイトとの出会い』
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今まで色々なものを勉強してきましたがあなたの様なものは見た事が無い…」
「教えるつもりは無いわ。まぁしいていうならそちらでいう転送系と思ってもらって構わないわ」

彼女は笑みを絶やさないで私に受け応えしてくれている。
でも、その一方で目の奥にはとても強いものを感じる。
どう表現すればいいのか分からないけど、きっと私はこの子の目に本能的に怯えている。
アルフも気づいたのか警戒している。
だけどいきなりその威圧とも取れる眼差しがなりを潜めて、裏の顔が無い見た目通りの少女になった。
それに呆気に取られている中、

「あなたのお名前、教えてくれない? いつまでもお互い名前が分からないんじゃ嫌でしょ?」
「…私達は敵同士ですよ? そんな必要はあるんですか…?」
「あるわよ。第一今この時は敵対していないじゃない?」
「………」

この子は裏の顔を隠しながら話すときもあるけど、自然に表裏関係なく話すときもある。
とても不思議な子…。

「フェイト。フェイト・テスタロッサです…」
「フェイトね。うん、とても可愛い名前ね」
「なっ!」

私はすぐに顔が火照ってきたのがわかる。
この子の言葉はなんでかとても心の奥底まで響いてくる。

「それじゃ次は私ね。私の名前はシホ・E・シュバインオーグ。長いからシホで構わないわ」
「シホ…」
「うん。これでもう私達は知り合いね」

彼女…シホは屈託ない笑顔を浮かべていた。
それを私はどう対応していいのかわからないから思わず視線を逸らしてしまった。
それでもシホは気分を害さずに、

「それじゃ、さっき質問されたんだから今度はこちらの番よね。…でもその様子だと答えてくれそうにないわね?」
「すみません…」
「別に気にしていないわ。でも今ならなのは達はいないから私を倒すなら絶好のチャンスだけどいいの?」
「構いません。私の目的はあくまでジュエルシードの確保…。だからそれ以外ではあまり戦闘はしたくありません」

どうしてここまで答えてしまったのか分からないけどなぜか言葉がつい出てしまう。
シホはそれになにか思ったのか、

「フェイトって意外にいい子なのね。割り切りに関しては不器用だけど。
でも私としては好感を持てたわ。フェイトみたいな娘、私は好きよ。
…そしてなるほど。だからそこの使い魔さんもフェイトに絶対の信頼を置いているわけだわ。
ね、そうでしょ? せっかく喋れるんだから喋ったらどう? 狼さん。
今は私達の周りだけ結界をはってあるから気にしなくていいわ」
「「!?」」

そのシホの言葉に初めて結界らしきものが張られている事に気づいた。
それでアルフも遠慮をなくしたらしく、

「…そうかい? それじゃせっかくだから名乗るけどあたしはアルフだよ。

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