第一章 無印編
第九話 『修行とフェイトとの出会い』
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こめて…
「〜♪〜〜♪」
ローレライを口ずさむ。
イリヤの得意の歌でもあり、バーサーカーにもよく聞かせていたという。
イリヤの知識とともに歌い方まで一緒に私の中へと流れ込んできた…。
私の中でイリヤは確かに生きているんだ…。
だからイリヤにも聞こえるように心をこめて歌う。
「〜〜♪〜〜〜♪」
歌いながら思う。
私はイリヤにここまで想われていて今は幸せなんだ。
だからこれからももちろんこの体も大事にしていきたいしイリヤとの約束もしっかりと守っていきたい…。
せっかくイリヤが私に与えてくれたやり直すチャンスなんだから。
そう心の中で思いながら私は最後までゆっくり静かに歌いきる。
でも歌い終わって目を開けてみたら、周りにはいつの間にか飼われているもの、そうでないものも問わずに動物達が私の歌を集まって聴いていたことに驚き少し照れていた。
ふと、その動物の中につい最近見たような大型の動物もいることに気づいて、
「…いい歌ですね。隣、いいですか?」
「あ、はい。どうぞ…」
話しかけてきた人物を見るとその人物はあの時の少女だった。
まさか話しかけてくるとは思わなかったけどこれもいい機会ね。
◆◇―――――――――◇◆
Side フェイト・テスタロッサ
私は公園で広域探査中にアルフがいないことに気づいた。
どこにいったのだろうと思って思念通話を試みてみたけどあっちは気づかなかったみたいで何故か心の中で鼻歌までしている。
なにがあったのかな? と思ってアルフがいるだろう方に向かってみると、
「〜♪〜〜♪」
…とても綺麗な歌声が聞こえてきた。
何の歌かはわからなかったけど、歌っている人物を中心に周りにアルフを含めた動物達が集まって聴き入っている。
思わず私も聴き入ってしまったけどふと歌っている人物を見て息を呑んだ。
彼女はこの前に白い魔導師の子と一緒にいて私達を圧倒した少女だった。
「〜〜♪〜〜〜♪〜………」
私は彼女が歌いきったところを狙って賭けにも近い話し合いを試みてみた。
「…いい歌ですね。隣、いいですか?」
「あ、はい。どうぞ…」
彼女は少し驚いた表情をしていたけどすぐに体裁を立て直した。
そして、
「少し近づいていた事には気づいていたけど…話しかけてくるなんて思わなかったわ」
「そうですか。でも、少しあなたの事に興味が持ちまして…」
「そう…。それで何が聞きたいのかしら?」
「あなたにはきっと言葉でも勝てそうにありませんから、率直に聞きます。あなたは、何者ですか…?」
「前にもその答えはしたつもりだけれど…? 私はあの子…高町なのはの協力者。そして家族よ」
「そうですか。では話題を変えます。あの魔法はなんですか?
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