第一章 無印編
第九話 『修行とフェイトとの出会い』
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ユーノ曰く『なのはは基礎も癖も全くない更地の状態だから基本はすぐに覚えられる』と言っていたけどすごいの一言。
目ももう咄嗟の事が無い限り瞑らなくなったので及第点ものだ。
私達は遠くで訓練しているなのはとそれに付き合っているユーノを見ながら、
「本当にすごいわね。実はなのはって魔導師になる為に生まれてきたんじゃないかしら?」
「そうですね、お姉様…」
「フィアも…あれくらいになりたい?」
「えっ…?」
「フィアってたまになのはの事を見ては溜息ついているからもしかして羨ましいんじゃないかなと思ってね。勘違いだったら謝るけど…」
「そ、そんなこと…ない、です。でも少しだけ思っちゃうことも、たまにあります…」
「そう。前も言ったけどフィアって魔導師っていうより騎士よりだからもしかしたらそっちなら高みを目指せると思うのよ。
ただそういう体系があれば嬉しいんだけど…」
「…昔はあったみたいですよ。『ベルカ式』っていうんですけど昔に使い手がいなくなって衰退したっていう話ですけど。
内容はインテリジェントデバイスみたいに中距離から遠距離までなんでもできるタイプではなく、魔法サポートはある程度けずって武器としての性能を高めて戦うものらしいです」
「ふーん…? まさに私やフィアにピッタリなタイプね」
「そうですね。そういえばお姉様は魔法は習得しないんですか? これもいい機会ですし、デバイスはありませんけど魔法理論がわかれば使えますし…」
私は少し考えた。
ま、試してみてもいいかな。
使えるならこれからの(魔術をあまり広げたくない)ためにも役立つし…。
そう思い私はリンカーコアに働きかけて見たところ、地面に魔法陣が出現した。
「…ん?」
「え…?」
確かに魔法陣は形成されたがなのは達のように丸い円状のものではなく三角の形をした朱色の魔法陣が出現した。
これって、ミットチルダ式じゃないわよね…?
とりあえず私はなのはと同じようにスフィアを出そうと思ったが…やめた。
「あはは…これってなにげに公にしない方がいいと思うのよ。そ、それに私にはほら! 魔術があるじゃない?」
「そ、そうですね。これは二人だけの内緒にしておきましょう!」
こうしてこの件はある事件が起きるまで心の底に封印されることになった。
そんなこともあったが私はとある買い物帰りにとある公園によっていた。
理由は特にないけどたまにはゆっくりしたいと思う時もある。
別にファリンさんがいたらまた料理談義ができる…なんて思ってないわよ?
それでベンチに腰掛けてゆっくりしていたら公園の鳥達や猫が集まっていることに気づき、そういえばイリヤはよく公園で歌を歌っていたことを思い出した。
だから私もこの体をくれたイリヤに感謝の意味を
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