第一章 無印編
第九話 『修行とフェイトとの出会い』
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した。
なのははそれにびっくりしてしまい目を瞑ってしまった。
フィアットはある程度予測していたので平然としていたが、ユーノは言葉を失っていた。
シホはなのはが目を瞑ったのを確認して、
「…まずは何があっても目を瞑らないことを心得なさい。
それが出来ない以上さっきの対策も無駄骨に終わるから…。
そしてまとめとしては体勢を崩してもそのまま思考を硬直させないですぐにその場から反撃か離脱をすること。
近距離に持ち込まれたら回避か防御を重点して行うこと。
回避プログラムもいくつか作っておくこと。
そしてなのはの取り柄である中距離から遠距離にできるなら相手を誘導して優位性を崩さないこと。
…理解できた? なのは」
「…う、うん。って、いうかいきなりナイフを向けないでよ!? 私すごく驚いちゃったんだから!」
「ごめんなさい…。でもあれくらい相手はしてくると思うからこれからの短期訓練でこれをできるだけできるようにするわよ」
「は、はーい…」
「それと一つ忠告しておくけど無茶な訓練は禁止よ。少しずつ日に日に増やしていくから。
睡眠時間を減らしても逆に効率が落ちるしいつか体を壊したらシャレにならないから。
日々の積み重ねが確実に身につくように私も厳しくいくから覚悟しておきなさい」
「………」
「返事は…?」
「は、はい! わかりました!」
シホが左手で目を隠しその隙間からなのはを覗き見た。
なのはは昔に見た怖い映画を思い出してしまいすぐに返事をした。
「そ、そういえばシホってなんでそんなに教え方がうまいの?
一回戦っただけの彼女の戦闘法をすぐ見抜いちゃうし…。
それに今までずっと思っていたことだけど、どうやったらそんなに強くな―――…」
それ以上の言葉は続かなかった。
なぜかというとフィアットがフェレット状態なのに構わず『浸透勁(修行中バージョン)』を打ち込んだから。
それでユーノは体を痙攣させている。
中国拳法をするフェレット…シュールな光景である。
「…兄さん? 人には知られたくない過去だってあるんですよ。
だから執拗に聞くのは頂けません。わかりましたね?」
「は、はい…」
ユーノはもう聞くまいと心に誓った。
でもなのはは逆に話してくれたら嬉しいな…とも思っていた。
◆◇―――――――――◇◆
Side シホ・E・シュバインオーグ
それからなのはの訓練が始まったけど、正直飲み込みが早くて上達がすごい。
今ではスフィア――『ディバインシューター』に決まったらしい――を四つは形成できるようになった。うち二つは誘導可能。
それに魔法の習得に加えて、分割思考と似たマルチタスク(同時思考)も一緒にやっているからなのはの才能は天井知らずではないかと思うくらい。
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