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とある星の力を使いし者
第51話
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ジーンズの男がやってきた。
手には両手持ち用のフランベルジェが握られていた。

「おい、その男は何者だ。」

「この男は麻生恭介。
 上条当麻と同じ、彼女を管理するもう一人の人間だよ。」

「おい、勝手に決めるな。」

ステイルの説明に納得したのか男は麻生に右手を差し出してきた。
この状況にはひどく似合わない行動だ。
男は笑みを浮かべながら言う。

「お前さん、五和を助けてくれた奴よな。
 礼を言うぜ、俺は建宮斎字。
 天草式十字凄教女教皇(プリエステル)代理だ。」

麻生は差し出された手を握り返す。
そして周りを見ると三人を取り囲むように何十人のシスターが囲んでいた。
それを見たステイルは舌打ちをする。

「君達がもたもたしている間に囲まれたじゃないか。」

ルーンのカードを指で挟みながら苛立った口調で言う。
建宮は片手でフランベルジェを持ち上げ、肩に置いて苦笑いを浮かべながら言う。

「それに関しては素直に謝るのよな。
 さて、この状況どうやって切り抜け・・・」

建宮が策を考えようとした時、麻生は地面に掌を当てると地面からコンクリートで出来た棒が飛び出てくる。
それらの棒は的確にシスター達の水月を捉え、一撃で意識を奪う。
建宮はその光景を見てただ呆然とする。

「全く君の能力は本当に化け物だね。」

「口を動かしている暇があったら動け。
 また囲まれるぞ。」

麻生はそう言い放ち、一人走り去っていく。
ステイルと建宮も囲まれないように場所を変えていく。
建宮はステイルに聞いた。

「なぁ、あの男は何者だ?」

「さぁね、僕も教えて貰いたいくらいだよ。」

その後のどちらがこの戦いに勝利したか言うまでもない。
麻生が外にいるシスターをほとんど倒し、上条はその司令塔であるアニェーゼというシスターを倒してこの戦いは終結した。
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