第51話
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か迷った。
「のびている連中は回収しておくから、安心して麻生についていきな。」
「恩に着ます。」
律儀に頭を下げて神裂は麻生の後を追った。
とあるビルの屋上まで昇り神裂と麻生はその先にあるオルソラ教会をじっと見ていた。
オルソラ教会ではローマ正教所属のシスター二〇〇人対上条、ステイル、インデックス、天草式達の戦いが始まっていた。
なぜ、協力体制であった上条達がローマ正教のシスターと戦い、彼らが天草式と共に戦っているのか。
この「法の書」事件には裏があったのだ。
オルソラ=アクィナスは「法の書」を解読方法を見つけた。
「法の書」が解読されれば十字教の時代は終わると言われている。
そして、十字教のトップはローマ正教だ。
もしオルソラが本当に解読方法が分かってしまえば十字教の時代が終わってしまう。
それを今トップにいるローマ正教は望むだろうか?
答えはノーだ。
もしかしたらオルソラはローマ正教ではなく他の魔術結社に寝返ってしまう可能性もある。
だから、ローマ正教は秘密裏にオルソラ=アクィナスを殺す事にした。
だが、そのことに気づいたオルソラはローマ正教の息がかかっていない場所、日本に逃げてきたのだ。
そして天草式に接触して助けを求めた。
天草式は見返りを求めることなくオルソラを助けた。
その事が逆にオルソラを不安にさせた、もしかしたら助けた最後に解読方法を教えろと言われてるのではないかと思ったのだ。
オルソラは天草式からも逃げてそこで上条に出会ったのだ。
上条はオルソラを連れてステイル達の所に預けようとしたが天草式に攫われてしまうが、ローマ正教と協力して何とかオルソラを奪還する事ができた。
しかし、天草式十字凄教女教皇代理、建宮斎字にローマ正教が秘密裏にオルソラを殺す事が分かった上条はオルソラを助ける為に戦っているのだ。
ステイルはオルソラの首にはイギリス清教の十字架がかけられていて(上条がステイルから預かり上条がオルソラにかけた)、同じ仲間を見捨てる訳にはいかないから、何より彼が命を賭けて守る者に刃を向けたからその報復の為に戦う。
インデックスは上条が戦うのなら自分も戦うと言って戦う。
天草式はかつて女教皇が示した道を歩む為に戦う。
それを目の当たりにした神裂は小さく笑みを浮かべた。
此処からかなり距離が離れているが、聖人の耳なら聞こえる。
たった一人の少女ために戦うと決めて立ち上がったかつての仲間達の声が。
「結局、「法の書」が盗まれたっていう情報もガセだったんだな。」
麻生は能力で耳を強化して上条達の話を聞いていた。
すると、後ろで足音が聞こえた。
「麻生の言うとおりだぜい。
本物の「法の書」
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