第三十七話
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のまま地面に横たわり、一瞬夢なのではないかとも考えたが、俺は俺に現実逃避など認めさせてくれはしなかった。
アリシャ。
俺たちギルド《COLORS》のリーダーであり、太陽のような笑顔で俺たちに指示をだしてくれた。
ヘルマン。
無愛想を通りこして鉄面皮ではあったが、故に一番信用出来る人物だった。
クラウド。
いつも騒いでいてうるさかったが、どんな状況でもうるさいというのは、このデスゲームで安心出来ることだった。
リディア。
いつもアリシャの笑顔とは違った笑みを浮かべ、一歩離れて俺たちを見守ってくれた姉のような存在。
――彼ら、彼女らはもうこの世界にはいない――
「……ふざけるな……ふざけるなッ、馬鹿野郎ッ!」
それは紛れもなく自分に向けての言葉だったが、自分の中で溜めることなど出来ず、叫ばずにはいられなかった。
「何が約束は必ず護る、だ……何がナイスな展開じゃないか、だ……!」
自分の口癖とポリシーすら護れない弱い自分に、生命ある人間など護れるわけがない。
――その後意識を失うまで、俺の涙と贖罪と自戒は、止まることはなかった。
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