06.攻略
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「いずれ危険はこの国全体に広がる。俺たちが食い止める他ない」
「やだよそんなの。僕が失敗して誰かが死んだら犬死にってことでしょ」
「責任は俺が負う」
「キョウたちの責任も。言うだけなら簡単だよ。.......僕は参加を辞退します」
集の言っていることもあながち間違えではないが.......そう思っているとアルゴが.......
「おい、集!好き勝手言ってんじゃねぇぞ!」
「みんなのために言ってるんです。あの人について行くのはおかしいって」
テメェ!、アルゴが集の胸ぐらをつかむ。
「ちょっとちょっと、今この場で厄介なのは君とガイどっち。空気読もうよ」
「だってよ」
アルゴは胸ぐらを離す。
この空気に耐えられなくなった集はテントから出て行く。
「どうします?」
「あぁ、作戦の変更は無しだ。以上」
外に出て集を探しに行くも見つからない。
テントを出てすぐにシオンが来た。
「王様、どうしたの?そんなの浮かない顔して」
「あぁ、今回作戦......集の考えもガイの考えもどっちも間違ってないから.....俺はどうしたらいいのかって」
「うーん、どっちでもいいじゃない」
シオンは笑顔でそう答える。
「私はあなたのものだから、王様が行くなら私は行く、行かないなら私は行かない。自分を信じてよ王様」
シオンの笑顔にまたも引き込まれそうになる。
「そうだな」
いつの間にか雨は上がっていた。
日没の時間......作戦開始の時間だ。
「作戦開始」
ガイのその小さな声とともに作戦は開始された。
『ブラックスワンより全ユニットコンバットオープン』
激しい警告音が辺りにあり響く。
『ガイ、陽動は概ね成功、もう入れた』
「あぁ、しばらく通信を切る。祈っていてくれ」
『早く帰ってきてね』
それでツグミとの回線はきれた。
「走れ!」
「全然あってないね、桜満集君、茨壊君」
「走るのに精一杯なんだ」
「はなから、使う気なんてないよ、俺は」
「早く慣れなよ、人殺しに」
城戸は笑みを浮かべてそういうと手榴弾の線を抜き、そーれい、とおもちゃを投げるように投げた。
爆発により壁が破壊される。
「コアはこの奥だ。行くぞ」
銃弾が飛んでくる。ガイはかわし、打った相手を銃で撃ち抜く。
先に進むに連れて人数が増えていく。
「どんどん増えてくる」
「うざいなここまでくると」
「ここは私が.....いい、ガイ」
いのりが言う。
ガイは少し驚いたような顔をして言う。
「好きにしろ」
「ありがとう」
いのりが
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