BFO編ーダブル・マーシャル編ー
38.決勝波乱
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ている相手の右腕が青白い光を放ち俺の首元に飛んでくる。それをギリギリのところで回避し、相手と距離を再びとる。
「ほぅ、中々の反応速度だ」
「そりゃどうも。あんたこそ、中々のいかれぐわいだぜ」
どこかでしたような会話に過去の記憶を探る。相手も何かに気づいたらしく目を尖らせる。
「お前......まさか.......如月か....」
「......やっぱりか。.......ってことはあんたがあのいかれた男ってことか」
「いかれた男とは.......変な呼び方をするな。俺は、ルートだ」
この男がルート.......そして、スグを奪おうとしている男.......
手刀を今一度構え直す。ルートにめがけて体を突進させる。
「うおおぉぉぉぉっ!!」
叫びとともに体全体を使い、相手に攻撃の隙を与えないほどの嵐の如き攻撃を繰り出す。すると再び、急激に手刀が重くなり体勢が崩れる。
その瞬間を狙っていたようにルートの青白く光る腕が俺の首元に直撃する。
「グッハ!!!」
衝撃が首から体全体に広がり、壁に向かい吹き飛ばされる。壁に激突し、HPのかなりもってかれる。この世界において手刀の発動中は防御力がかなり低下するせいでダメージ量が異常に受ける。
「な、なん......だ。.......いまの.....」
手刀が急激に重くなり体勢そのものを崩された。そして、それがわかっていたかのようにあいつは俺の首元に合わせてラリアットを打ってきた。
つまりあいつはそれが起きることもわかっていた。
ということは.........
「どうした。もう終わりか......」
「まだに決まってんだろ.......」
「そうか、なら........死ね.....」
ルートの拳が赤色に光り、拳を振り上げる。
(クッソ!体、動かねぇ......)
拳が振り下ろされる!
「危ない!!」
人影が急に乱入し、目の前のルートを吹き飛ばす。
「大丈夫、シュウ?」
レイナが俺の前に立ち、俺を守る。吹き飛ばされたルートが起き上がり、こちらを向く。
「クソっ!!痛ぇじゃねぇか、女」
「だらしないな、ルート。あれぐらい避けろ」
「けっ!あんな女に手こずってるテメェに言われたくねぇよ、グランド」
二人が同時にこちらを向く。
「立てる、シュウ?」
「ああ、大丈夫だ」
重い体を起き上がらせ、相手と向かい合う。
「気をつけろよ、レイナ。ルートの方は確実に不正をしてる。それを暴かねぇと勝つことは出来ない」
「それじゃあ、任せて」
レイナは笑顔でこちらを見るとルートとグランドに向かって突っ込んで行く。
「レイナ!!」
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