第六話『シュバルツェ・ハーゼ』
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横目でスウェンに視線を送る。
「成る程、君はそう考えているのか。恐らくだが、他の者もその考えは少なからずある様に見えるな。上層部が動いた理由はごく簡単、彼がISを起動できるからだ」
「なっ!?」
「まさか……!?」
「そんなことが……」
ラウラを筆頭に隊員達はざわめく。
「それだけではない、私は彼から特別なモノを感じた。だから私は彼をスカウトしたのだ」
「し、しかし……」
「ならば、彼の実力を見れば問題ないな? クラリッサ!」
「はっ」
「彼とISで模擬戦をしろ」
「スウェン少尉と……ですか?」
「ああ。お前に勝てなくても、彼の実力をある程度見せれば皆も納得するだろう」
「……了解しました。ところで、スウェン少尉はISの使い方は?」
「知りません」
「なっ!?」
即答するスウェンにクラリッサは思わず声を漏らす。
「模擬戦は今から三時間後に行う。彼には私からISの使い方を叩き込む、良いな? スウェン少尉」
「了解」
「それまで皆は訓練を5分後に再開だ。それでは準備にかかれ!」
「「「はっ!」」」
敬礼し、隊員達は訓練の準備へと取り掛かった。クラリッサはシュハイクの方を向き
「私はツヴァイクの調整をしてきます。それでは」
そういい残して、敬礼の後歩き去ってくクラリッサ。「さて」とシュハイクは笑みを浮かべる。
「クラリッサは強いぞ? IS初操縦の君には分が悪すぎるか? まあ、少しは緊張しているだろう?」
「いえ」
「そうか、フフフ……これから君には三時間かけてISの基本操縦から何まで叩き込む。準備はいいな?」
「了解」
スウェンは左腕に付けられた、待機状態のストライクを見る。
(やるからには勝つ。お前と俺の実力を見せよう)
そのとき、ストライクは応えるかのように一瞬光を放っていた。
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