第49話
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てやろうかと本気で考えたいしていた。
「何より、大覇星祭といった祭りみたいな馬鹿騒ぎは嫌いなんだよ。」
歩きながら麻生は言う。
大覇星祭とは学園都市に所属する全学校が合同で行う超大規模な体育祭。
要は異能者が繰り広げる大運動会のようなものだ。
その為、燃える魔球や凍る魔球、消える魔球はザラであり、外部からの注目度も高い。
生徒の関係者やただの一般客も開催中は学園都市に入る事ができ、応援・観戦等で開放区域を自由に移動する事ができる。
前に久しぶりに麻生の親から電話がかかってきて大覇星祭の日にちに合わせて休みを取ってあるからな、と電話を貰った。
親が見に来るので自分の種目は必ず出ないといけなくなる。
さぼる事もできなくなり今から大覇星祭の事を考え軽く憂鬱になる麻生。
「俺も能力者同士が本気でやり合うイベントに何てできれば参加したくないよ。」
上条も大覇星祭の事を考えていたのかさらに疲れた表情を浮かべる。
上条の右手、幻想殺しはあらゆる異能を打ち消す事が出来る。
だが、これ一つで何十人もの能力者が入り乱れる激戦区へ突撃したいとは思えない。
二人揃って同じ表情を浮かべながら学生寮の入り口辺りにきた時、不意に頭上から女の子の声が聞こえた。
「あー。
かっ、上条当麻、あ、麻生恭介ー」
「「ん?」」
二人が顔を上げると七階通路のある金属の手すりから、土御門舞夏が上半身を乗り出して右手を振っていた。
いつもは清掃ロボットの上に正座した状態なので、ものすごくバランスが危うく見える。
左手はモップを握り、それで床を突いて前進しようとしている清掃ロボットの動きを封じているらしい。
「よ、よよ用事があったの急用があったの。
というかお前は携帯電話の電源切ってるだろー。」
上条は言われてポケットの中の携帯電話を取り出すと、確かに電源が切れている。
電源を入れて、画面を確かめると土御門舞夏からばんばんメールが送られてきていた。
ちなみに舞夏は麻生の携帯番号は知らない。
というより麻生が教えていないだけだ。
舞夏の顔を見ると、少しだけ青ざめているようにも見える。
上条は急いでエレベーターに乗り込み、対する麻生はいつも通り、歩きながらエレベーターに乗り込む。
七階に到着すると、舞夏はモップの戒めを開放した。
清掃ロボットはのろのろした動きでエレベーターへと近づいてくる。
いつもインデックスと一緒にいるはずの三毛猫が、何故か通路に座っていて、その口にはインデックスの持ち物である0円携帯電話が咥えられていた。
舞夏は二人の前に到着すると再びモップを前方に突き入れて固定する。
「緊急事態だ緊急事態だぞ。
銀髪シスターが何者かにさらわれちゃったー。」
「
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