暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第十二話 龍を喰らうもの
[8/16]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
なら自室のリビングでしていてもらおう」
レーツェルは感情を押し殺して孫に告げた。
「一人でな」
「貴様の言う正義が何を意味するかは知らぬ」
ゼンガーがまた言う。
「だが過去の恨みから他人を傷つける様、それは邪悪以外の何物でもない!」
「邪悪かい、僕が」
「そうだ!」
毅然とした言葉だった。
「私怨を入れるのが何よりの証拠!邪悪とはこのことだ!」
「じゃあその邪悪をどうするんだい?」
「決まっている!」
ゼンガーはまた言う。
「断つ!」
「そしてあれかい?」
孫の声がシニカルなものになった。その顔もまた。
「この星を襲う侵略者と戦うのかな」
「そうよ!」
今度はクスハが答えた。
「それが私達の正義ですから!」
「正義、ねえ」
孫はその言葉を聞いてまたシニカルに笑うのだった。
「まずは立派だね」
「それだけか?」
「いいや」
余裕を見せてレーツェルに返す。
「その盲目的なまでに狭い了見でも正義感」
こう評してきたのが何よりの証拠だった。
「君達は確かにあの超機人の選びし者だ」
「黙れ!」
ブリットはその言葉を頭から否定した。
「貴様の正義が何であろうと俺達は俺達の正義を貫く!」
「そういうのは無意味なんだよ」
しかしそれでも孫の馬鹿にしきった態度は変わらない。
「僕にはね」
「貴方には」
「そうさ」
またクスハに答える。
「古の記憶に触れた僕にはね」
「古の記憶!?」
「何のことだ!?」
クスハとブリットはその言葉に首を傾げる。だが孫はそんな二人に対して言い捨てるのだった。
「話はここまでだ。まずは手合わせていこうか」
「どうやらこれ以上の話し合いは無駄なようだな」
「そうだね」
孫もレーツェルに対して言葉を返す。
「僕ももう話すつもりはないよ」
「では・・・・・・参る!」
ゼンガ^が構えを取ってきた。
「今ここで!」
「でははじめよう」
孫はそれを受けて楽しそうに声をあげた。
「新たなショーを」
「ショーだと!?」
「そうじゃないのかい?」
楽しそうな声のままブリットにまた告げてみせた。
「戦いだよ。君達の完全な敗北が待っている」
「また随分と余裕だな」
レーツェルはそんな孫を見据えて言葉を返す。
「実力があるというのか」
「勿論」
やはりレーツェルに対しても余裕を見せる。
「四神の実力を見せてあげるよ」
「果たしてそう行くか」
ゼンガーは構えを取りながら孫に言うのだった。
「我等を前にして」
「じゃあ来てみればわかるよ」
孫は相変わらずの調子でそう言葉を返すのだった。
「さあ。是非来てくれ」
「では・・・・・・参る!」
最初に動いたのはゼンガーであった。
「まずはこの太刀で!」
「へえ、凄い動きだぜ」
ダイゼンガー
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ