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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第十二話 龍を喰らうもの
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「精進しろ」
そうブリットに告げた。
「いいな」
「はいっ」
ブリットはゼンガーの言葉に頷く。その瞬間にレーツェルのヒュッケバインがやって来た。
「あれは・・・・・・トロンベ」
「ブリット君」
「クスハ、君も来たのか」
「ええ」
クスハはそうブリットに答えた。
「だって虎龍王ブリット君が持って行ったから」
「あっ、そうか」
言われてふと思い出した。
「そうだったな。何かあったら」
「それだけ気をつけて」
優しいがしっかりとした注意であった。
「御願いね」
「ああ、ごめん」
「それで男は磨けた?」
クスハは今度はこう尋ねてきた。
「そっちはどうなの?」
「えっ!?」
ブリットはこの言葉に目を丸くさせた。
「それは一体どういう意味なんだ!?」
「レーツェルさんがそういう風に言ってたから」
「どうやら一通りのことは終わったらしい」
ここでレーツェルが言う。
「丁度よかったな、クスハ」
「ええ。それでね」
またブリットに顔を向ける。
「特製の健康ドリンクを持ってきたわ」
「なっ!?」
今の言葉がブリットにとっては最も衝撃的なことであった。
「ここに・・・・・・」
「何を怯える」
ゼンガーは平気な様子でそうブリットに問う。
「武人が少々のことで動じるな」
「少々のことじゃないんですよこれが」
「そうなのか」
「そうなのかってゼンガーさん」
言おうとした時だった。不意に何かを感じた。
「!?」
「何だこの念は」
「荒々しく強大な念」
クスハとブリットの顔が一変する。
「俺達はこれに似た念を何処かで知っている」
「ええ、これは」
次に落雷が起こった。そして現われたのは。
「ふふふ、久し振りだね」
「貴方は!」
クスハは思わず声をあげた。
「どうしてここに!」
「おやおや、つれない言葉だね」
男の声がクスハに応えた。
「折角久し振りに会えたというのに」
「貴方が今どうしてここに」
「死んだとでも思っていたのかな」
男の声はそうクスハに問うた。
「僕が。この」
姿を現わした。巨大な龍と共に。
「孫光龍が」
「孫光龍!どうしてここに」
「ちょっと君達に用があってね」
孫は真龍王機の上から笑顔で二人に対して言うのであった。
「些細な用件だけれどね」
「些細なこと!?」
「そうだよ」
また笑って述べてきた。
「本当に些細なことだけれどね」
「それはどうかな」
レーツェルは孫のその思わせぶりな言葉に反論してきた。
「あまりそうは聞こえないニュアンスだが」
「おや、僕を疑うのかい」
「少なくとも信用はできない」
レーツェルは声に懐疑的なものを含ませてきた。
「あまりな」
「そもそもです」
クスハも言う。
「貴方は私達の敵でした。それ
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