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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第十二話 龍を喰らうもの
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わにさせていた。
「かなりの力を持っています」
「そうだな」
それはスレイも感じていた。
「少なくとも甘く見れる相手ではない」
「ここでまた変なのが出て来るなんて」
アイビスはこう言うのだった。
「さらに厄介になってきたわね」
「それがロンド=ベルとはいえな」
マイヨも難しい顔をしていた。
「あの男はその中でもとりわけ問題になりそうだ」
「孫光龍」
ブリットはその名を呟く。
「一体何者なんだ」
「一応は言っているけれど」
クスハがブリットの言葉に応える。
「本当なのかしら、全部」
「少なくともだ」
レーツェルがここで言う。
「彼の本名は違うだろう」
「違う!?」
「じゃあ中国人ではない」
「あの姿を見るのだ」
レーツェルは孫の姿を指摘してきた。
「あれは中国人のものか?」
「そういえば」
「確かに」
髪や目の色もその顔立ちもどれも中国人、アジア系のものではなかった。それははっきりわかる。混血していたとしてもあまりにも違っていた。
「あれはむしろ」
「白人!?」
「それもかなりルーツの古い顔だ」
こう言うのだった。
「混血が見られない」
「じゃあ一体あいつは」
「何者なんだ」
「それもやがてわかるだおる。だが」
レーツェルはまた言う。
「それがわかる時は戦いは今とは比較にならない程激しくなっているだろう」
「そうですか。やっぱり」
「では帰るか」
レーツェルは全てを話し終えると撤収を促した。
「彼もいなくなったことだしな」
「わかりました」
「それじゃあ」
皆もそれに頷いた。
「帰りましょう」
「呉に」
「さて、それでは」
レーツェルはここでブリットを見るのだった。
「ジュースを飲むとするか、帰ったら」
「えっ」
今のレーツェルの言葉に息を飲むブリットであった。
「ジュースってまさか」
「そのまさかだよ」
にこりと笑ってブリットに告げる。
「折角クスハ君が作ってくれたのだしな」
「いや、俺はその」
ブリットは青い顔でレーツェルに言う。
「あまり喉は」
「それは気にしないで、ブリット君」
ここでクスハが話に加わってきた。
「どうしてだい、クスハ」
「だってスタミナ回復用だから」
にこりと笑ってブリットに述べた。闇のない笑みだった。
「喉が渇いていなくてもね」
「そ、そうなんだ」
ブリットはそれを聴いて引き攣った笑いを浮かべた。
「それは何より」
「うん。じゃあ早く帰りましょう」
クスハは何もわからずに言う。
「ジュース一リットルもあるから」
「一リットル・・・・・・」
ブリットの顔がさらに強張る。
「そんなに」
「うん。それ食べて体力つけて」
「わかったよ」
ブリットはそこまで聞くと肩をがっくりと落として呉まで帰
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