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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第十一話 炸裂!!ライジング=メテオ
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                 第十一話 炸裂!!ライジング=メテオ
トウマは命に別状はなかった。怪我も酷くはなかった。だが念の為一日は安静にしていた。
そんな彼のところにミナキが来た。そうしてまず彼に謝罪するのだった。
「あの、私・・・・・・」
「いいさ」
だがトウマはそんな彼女を許した。
「俺が未熟なだけだしな」
「いえ、それは違うわ」
ミナキはそれをすぐに否定した。
「貴方が悪いんじゃないの。全ては私が」
「ミナキがって」
「お父様を。盲信していたわ」
トウマから一旦目を背けて言った。
「それでシステムLIOHを」
「あれは一体何なんだ?」
トウマは以前から気になっていることを問うた。
「話は聞いたけれど使ったら駄目なのか」
「ええ、絶対に」
話がわかっているなら早かった。ミナキはすぐにそうトウマに告げた。
「これ以上使えば貴方を」
「殺してしまうのか」
「そう。だからもうあれは封印するわ」
俯いていたが毅然とした顔と声であった。
「もう。だから雷鳳も」
「いや」
しかしここでトウマは言うのだった。
「ミナキ、待ってくれ」
「えっ!?」
「雷鳳を封印するのは待ってくれ」
そう彼女に告げるのだった。
「えっ、けれど」
「俺はあれを使いこなしてみせる」
「駄目よ、システムLIOHは」
もう彼女にそれを使えと言うことはできなかった。そのせいで大変なことになりかねなかったからだ。自分のそれまでの思いやりのなさも含めて激しい後悔の中にあったからだ。
「もう絶対に」
「違うさ」
トウマはそれは否定した。
「俺はシステムLIOHに頼らない」
「使わないの!?」
「そうさ、あれなしで戦ってみせる」
毅然として言うのだった。
「絶対に」
「本気なのね」
「俺は嘘なんか言わないっ」
その言葉こそが偽らざる彼の本音であった。
「例え何があっても」
「そう。決意は強いのね」
ミナキも彼の決意を知った。そしてそれが止められないことも。
「ああ。それでいいな?」
「わかったわ」
ミナキはトウマのその言葉にこくりと頷いた。そうするしかなかった。
「それじゃあ。けれど」
それでも引き下がれない一点はあった。
「システムLIOHは」
「封印するのか」
「あれだけはもう」
俯いたまままた言った。
「使ってはいけないわ。あれは悪魔のシステムだから」
「悪魔のか」
「お父様は悪魔を作り出してしまったのよ」
悲しみと共に言うのだった。
「自分を認めさせる為に。それがシステムLIOHだったから」
「ミナキ・・・・・・」
「私は何もわかっていなかったわ。何もわかっていなくて貴方に酷いことも言ったし」
「それはいいさ」
そんなことを気にするトウマではなかった。うっすらと
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