第八話 混沌の大地
[3/16]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「あんたは友達が一杯いるじゃない」
「友達・・・・・・」
「あたしだってそうだし」
そう言って笑う。
「ヒギンスさんだってリリスだってチャムだって。大勢いるでしょ」
「それもそうか」
言われてはじめて気付く。
「それ考えるとあたしも友達多いね」
「そういうこと」
「何か俺も友達多いな」
一矢も言った。
「どういうわけか気の合う奴が多いよ、本当に」
「何か羨ましいな、それって」
それを聞いたアラドが言う。
「ゼオラはルネさんと気が合うみたいだけれど俺はな」
「そういえばいねえな」
リュウセイもそれに気付く。
「御前と似た奴って」
「リュウセイは結構いるよな」
「まあサブロウタさんとかラッセさんとかな」
彼も意外と似た者が多い。
「ライもアヤもレビも多いしな」
「ちぇっ、いいよな」
「私もいないわよ」
アクアも来た。
「ヒューゴには金竜さんがいるのに。寂しいわよ」
「それ言うとあれだぜ」
横からそのサブロウタが言う。
「モコナとプリメーラが似てるじゃないか、あんたに」
「人間じゃないじゃない」
「けれどいいじゃねえか。ちゃんといるんだしな」
「言われてみればそうね」
何か納得した。
「じゃあモコナ達と友達になりたいわ。いいかしら」
「ぷう、ぷう」
「私ならいいわよ」
「よし、声が似た者同士仲良くやりましょう」
「何はともあれだ」
ライが話を戻しにかかった。
「バルマーも本格的に来るだろう。だが今は」
「地上に対して何も有効な手が打てないわね」
アヤが溜息混じりに言う。
「早いうちに何とかしたいのに」
「敵のことがまだ殆どわかっていません」
ライはそうアヤに告げる。
「その状態で何かしても無駄な損害を出すだけです」
「ええ」
「少しでもわかりゃあいいんだけれどな」
デュオが言った。
「今は全然わかっていねえからな」
「機ではないということだな」
ウーヒェイが彼にこう述べた。
「腹立たしいことだがな」
「そうですね。今は待つしかありません」
カトルがウーヒェイの言葉に頷いた。
「はがゆいですけれど」
「そのうち状況が変わる」
トロワは冷静に述べた。
「それまでの我慢だ」
「だが。戦いはさらに激しくなる」
ヒイロは視線の先に何かを見ていた。
「それに対してどうするか。考えておかなければならない」
「敵と見たら手当たり次第にぶっ潰す!」
豹馬が提案してきた。
「これは駄目かな」
「駄目に決まってるでしょ」
ちずるが彼に言った。
「作戦でも何でもないじゃない、そんなの」
「そっか」
「そうよ。けれど今が何かもどかしいのは事実よね」
「そやな」
十三がちずるに頷く。
「今はな。ホンマに我慢や」
「そうでごわすな」
「ただ。情報収
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ