第六話 妖花フローラ
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「ハニワ幻獣だけは。どういうことだ」
「今は敵の前線指揮官はフローラだったか」
「はい」
ジョルジュがアルゴに答える。
「彼女が全ての指揮を執っている筈ですが」
「それがいねえのか」
「何かあるのかな」
ヂボデーとサイシーも首を傾げる。
「嫌な予感がする」
宙はその中で呟いた。
「まさかあいつ等」
「策を仕掛けているっていうのね」
アレンビーが宙に尋ねた。
「あいつ等が」
「そうだ。しかしだとすると一体何が」
「フローラが何かしてくる」
アーサーはそう予想を立ててきた。
「そうですよね。それですと」
「けれど今はあれよ」
タリアは顔を曇らせるアーサーに対して声をかけてきた。
「目の前の敵を何とかしないと」
「まずはそっちですか」
「そうよ。では全軍攻撃用意」
指示を下した。
「いいわね。すぐに退けるわよ」
「了解」
すぐに戦いに入った。ロンド=ベルは鋼鉄ジーグを軸に戦いを進めていた。
「ミッチー」
後ろにいる美和に声をかける。
「頼むぞ、いつも通りな」
「ええ、宙さん」
ビッグシューターの中から彼に応える。
「わかったわ。それじゃあ」
次々と打ち出す。彼女の援護の下宙はハニワ幻人達を次々に退けていく。
だが数が多い。疲れが見えてきた。
「くっ、このままだと」
「大丈夫だよ、宙」
そこにルネが来た。光竜と闇竜が後に続く。
「ルネッ」
「助けに来たよ、凱もね」
「宙、ここは任せろ!」
凱も来た。他のGGGのマシン達も。
「御前は下がれ、そしてダメージの回復を」
「いや、大丈夫だ」
だが彼は下がろうとはしない。傷を受けながらも戦う。
「俺はまだ戦える。だから」
「大丈夫なんだね」
その彼にルネが問う。
「じゃあ頑張ってもらうよ」
「ああ」
彼は戦い続ける。幾ら傷を受けようとも戦い続けた。彼のその活躍があり戦いはすぐに終わった。だが彼の受けたダメージは大きく一旦司馬研究所に向かうことになった。
「くっ」
「駄目よ、宙さん」
彼は父に改造を頼んだ。だがそれは拒まれたのである。
「どうしてだ、どうしてなんだ父さん」
「焦ったら駄目」
焦燥を隠しきれない宙に美和が言う。
「今は。特に」
「だが俺は」
それでも彼の焦りは止まらない。
「今強くならないと。ここままじゃ」8
「焦っているようだね」
「ルネ」
その彼の前にルネが姿を現わした。
「わかるよ、その気持ち」
「それはどうしてだ?」
「決まってるさ。同じサイボーグとしてね」
「そうか。そうだったな」
ルネがサイボーグであるということを再認識させられた。その言葉を聞いてまた冷静さを取り戻す。
「御前も俺も同じで」
「かつては俺もだったな」
凱も来た。いつもの片目を瞑った笑みで。
「
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