暁 〜小説投稿サイト〜
スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第六話 妖花フローラ
[2/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ケーキという言葉に気付いた。
「そうだ、ケーキだ」
「それでしたら私作れますけれど」
海は宙に対して述べた。
「お菓子作り趣味ですから」
「何っ、本当か」
宙はその言葉に反応した。天の助けだった。
「じゃあ頼む。早く」
「わかったわ。じゃあ」
「海ちゃん、ケーキを作るのか」
「でしたら私も」
光と風もやって来た。この三人によってまずは恐ろしい事態は避けられたのであった。
悪魔のケーキの降臨を防いだ一行は熊本に到着した。すぐに布陣を整える。
「間に合ったわね」
タリアは整った自軍の布陣を見て満足そうに声をあげた。
「これで戦えるわ」
「ああ」
タリアに宙が応える。彼は最前線にいた。
「上手くいったな。まゆみも助かったし」
「まゆみちゃんへのケーキね」
話はタリアも聞いていた。妹を気遣う彼に対してくすりと笑う。
「妹さん思いね。本当に」
「たった一人の妹だからな。当然だ」
それが彼の返答だった。
「本当なら俺が作ってやりたかったが」
「宙君料理できたの?」
タリアは彼に問うた。
「見たことないけれど」
「いや」
返答は一つしかなかった。
「俺は料理はしない」
「そうよね。男の子だし」
「艦長はできるのか」
「ええ、そうよ」
タリアは母親の笑みを浮かべて宙に答えた。
「こう見えても息子いるし」
「そうだったのか」
「あら、驚かないの」
「別にな。艦長の歳だと普通に考えられることだ」
宙は冷静に答えた。
「だからな」
「そう。何かアムロ中佐と同じこと言うわね」
「おいおい、またそれか」
アムロの名前を出されて苦笑いを浮かべる。
「艦長といいレミーといい。俺やアムロ中佐が好きなんだな」
「ええ、そうよ」
今度はにこりと笑って言葉を返す。
「波長があって」
「そうだな。俺もだ」
宙も笑ってタリアに返す。
「艦長もレミーもな。何か合う」
「あと葛城三佐やラミアス艦長もでしょ」
「わかるのか」
「ふふふ」
またしても笑みが変わった。今度は大人の女の笑みだった。
「女の勘でね」
「やれやれ。適わないな」
「その女の勘で言うわよ」
顔から笑みが消え声もしっかりしたものになった。
「今度の戦いは。貴方に頑張ってもらうことになるわ」
「俺にか」
「レーダーに反応です」
アーサーが報告する。
「数、一千。邪魔大王国です」
「来たか」
「前方からです」
アーサーはまた報告する。すぐに夥しい数のハニワ幻獣達が姿を現わしてきた。
「来たわね」
「いや、何かおかしい」
宙はすぐに異変に気付いた。
「おかしい?」
「ああ。見てくれ」
宙はレインの問いに答えた。
「移動要塞がない。これは一体」
「そういえばそうだな」
言われてドモンも気付いた。

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ