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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第五話 百鬼帝国
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終わったのだった。
百鬼帝国との戦いが終わるとロンド=ベルはまずは退いた。そこからまた話に入った。
「また新たな敵か」
最初に口を開いたのは大文字であった。重厚な声が大空魔竜のブリーフィングルームの中に響く。
「それも地下の勢力だ」
「地下ですか」
それを聞いてタケルが声をあげた。
「またしても。バルマーがいるっていうのに」
「敵がまた一つ増えたってわけだね」
次に声をあげたのは万丈であった。タケルが深刻な顔なのに対して彼はどうも軽さと穏やかさが見える表情であった。それは余裕であろうかそれとも万丈の性格なのだろうか。
「まあこれも想定していたさ」
「想定していたのか」
ナオトがその万丈に対して問うた。
「新たな敵が出ることも」
「何となくだけれどね。勘で」
「勘、ねえ」
ミドリがそれを聞いて首を傾げさせた。
「万丈さんって勘も鋭いのよね」
「そういえばそうだよな」
それにサンシローが頷く。
「外れたことはないよな」
「まあ何となくわかるんだよね」
万丈はまたにこりと笑って述べた。
「あくまで何となくだけれど」
「じゃあ聞きたいんだけれどよ」
今度はヤマガタケが万丈に問うた。
「また新しい敵が出るのか?あの鬼以外にも」
「多分ね」
万丈はそのヤマガタケにも答えた。
「一体どんな相手かはわからないけれど」
「そうですか。何かまた地底の勢力かも知れないですね」
「そうだな」
リーがブンタの言葉に頷いた。
「あんな勢力がまだ残っていたんだ。ひょっとするとな」
「しかしだ。ここで問題がある」
ピートが一同に対して述べてきた。
「問題?」
「そうだ。どの敵を優先的に相手にするかだ」
「そうだな、それだ」
サコンがピートのその言葉に同意して頷いてみせてきた。
「バルマーもいればそうした勢力もある。どちらを先に叩くかだが」
「どちらにするか、か」
大文字はサコンのその言葉を聞いて腕を組んだ。
「バルマーか百鬼帝国か」
「それだったらまずは中を相手にした方がいい」
鉄也がそう提案してきた。
「中?」
「そうだ。バルマーは外から来る。しかも今は戦力を退けている」
「しかし百鬼帝国は違う、と」
大介が鉄也に対して言った。
「そういうことだね、鉄也君」
「そうです、まずは中にいる相手を優先的に倒してそれから万全の態勢でバルマーに挑みましょう。内憂を地球に抱えたままじゃあまりにも危険です」
「戦略ってやつだよな、それって」
甲児がそこまで聞いて言った。
「そうだ、甲児君。今はそれでいこう」
「何か俺そういうのよくわからないけれどよ」
甲児は鉄也にそう前置きしたうえで述べてきた。
「いいんじゃねえの?とにかく先にぶん殴る相手決めるのはよ」
「何か甲児の言い方ってあれよね」
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