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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第五話 百鬼帝国
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んだよ」
「五月蝿いわね、そんなのどうだっていいじゃない」
アスカもアスカで開き直ってきた。敵を倒しながら。
「あたしだってね、人の話は聞いてるわよ」
「そうか!?」
タップがそれに異議を呈してきた。
「とてもそうは見えないけれどよ」
「残念ながらそうだな」
ライトがそれに頷く。
「アスカはどうもな。素直じゃないし」
「それがどうしたっていうのよ」
「素顔は可愛いのに」
「当然よ」
ライトの言葉に乗ってきた。
「あたしみたいな美少女はね。そうはいないわよ」
「性格はかなりあれだけれどな」
ケーンがまた言う。
「素直じゃねえけれどな」
「ああ」
「本当は仲間思いなのにな」
「色々言ってくれるわね」
アスカもムッとしてきた。
「御前が仕掛けてきたしよ」
「まあね。それでさ、三馬鹿シリーズその一」
新たな仇名であった。
「その一かよ」
「だって三人組多いから」
理由はそこであった。
「だからよ。それでね」
「で、何だ?」
「悪いけれど援護御願いするわ」
話がようやく本題に入った。
「後ろから。派手なの頼むわよ」
「やれやれ、最初からそう言えよ」
タップがそれに突っ込みを入れる。
「何か回り道したぜ」
「まあこれもいつものことだしな」
ライトはいつもの調子であった。
「じゃあレディー」
あえて気取ってアスカに言う。
「今からいいかな」
「ええ。けれどさ」
アスカはまた言葉を付け加えてきた。
「何か?」
「レディーっていうよりはね」
「いうよりは?」
「フロイラインって呼んで欲しいわ」
アスカの母国であるドイツ語を出してきた。顔が少し赤くなっている。
「御願いできる?」
「フロイライン、ねえ」
ケーンはその言葉の響きに微妙な顔を見せてきた。
「似合わねえよね」
「ああ」
タップがまた頷く。
「フロイラインって柄じゃ」
「けれど頼むわよ」
アスカは顔を赤くさせたまま返す。
「そう呼んで欲しいのよ」
「わかったよ。じゃあよ」
ケーンが最初に口を開いてきた。
「フロイライン。援護してやるぜ」
「ええ、御願い」
こうして三人はアスカ達の援護に入る。援護攻撃は上手くいきまた百鬼帝国のマシンが薙ぎ倒されていく。戦局はロンド=ベルが圧倒していた。
「おいおい、数だけかよ!」
マサキが言う。
「威勢のいいわりによ!」
「おい、どっかで見た髭のおっさん!」
甲児がヒドラーに言った。
「口で言う割には大したことねえな!」
「ふん」
だが彼は甲児の言葉に感情を露わにはしなかった。冷静なままである。
「力はわかった」
「力だと!?」
「そうだ。貴様等の力はな」
ハドラーは自信に満ちた声で言うのだった。まるで負けてはいないかのように。
「これでな
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