番外編B:時を越えた邂逅
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〜キリトVSクロウSide〜
キリト「一応自己紹介かな?俺はキリトだ」
クロウ「シルバー・クロウです。よろしくお願いします」
呑気に挨拶をする二人
キリト「じゃあ……始めますか」
そう言ってキリトは右手の剣の先を地面すれすれまで下げ、構える。対してクロウは、翼を広げファイティングポーズをとる。……できていないが
キリト・烏「「ッ!!」」
動いたのは同時。お互いにトップクラスの反応速度を持つ二人。剣と拳が交錯する寸前、クロウは反転後ろに下がる。キリトの剣は空を斬る。それによりキリトの体制が少し崩れるがクロウは飛び込めない。なぜなら、キリトは二刀流。一本目は躱せてもまだ二本目がある
烏「(……一撃が遠い……)」
再び、にらみ合いになる。クロウは力ではなく策略で勝つ参謀タイプだ。空が飛べるというアドバンテージはあるが、キリトには通用しない。キリトの世界、ALOでは全員が飛べるのだ。当然、地上においての対空中戦の方法は心得ている
烏「(なら……遠距離技で!)」
キリト「(下がるタイミング、判断力、それを実現する技術……凄いな。武器は拳。なら……押し切るまで!)」
二人の方針は決まった。二人の間に風が吹いた……気がした。次の瞬間、キリトはクロウに向かって走りだす。同時に、クロウは右手をひねって後ろに引き絞る
「ッ!?」
キリトは背中に寒いものが走った。SAOで培った勘。それがキリトを横に飛ばせた。それと同時に……
烏「<<光線槍>>!!」
真っ直ぐ突き出されたクロウの手から光線が飛び出す。それは、キリトの服をかすり後方の木々をつらぬいた
烏「なっ……!?」
自身の大技を躱されたからか、驚いて動きを一瞬止めてしまう。その隙にキリトはクロウに肉薄していた
キリト「はっ!!」
キリトの気合いと共に放たれる威力とスピードのある連撃。それをクロウは羽を震わせ、空中で小刻みに複雑に移動して躱していく。が、完全に躱しきれないで小さなダメージが蓄積されていく
烏「(このままじゃ、ジリ貧だ。だったら……一撃でも!!)」
烏「はっ!!」
キリト「なっ……」
クロウはキリトの剣を掴んでキリトごと投げた。クロウが斬撃に強いメタルカラーだったからできた芸当だ
烏「はあ!!」
今度はクロウの連続攻撃がキリトに襲い掛かる。さっきまでとは立場が逆転。クロウがキリトを追い詰める。だが、ダメージを受けているのはクロウだ。クロウの拳と足をキリトは剣で弾いているため、仕方ないのだが
キリト「はっ!!」
烏「<<光線剣>>!!」
キリトは、<<ヴォーパル・ストライク>>を強引に放つ。烏も同時にレーザー・ソードを放った。似通ったモーションを
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