第四話 竜魔帝王
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こにもいっていないだろうが!」
「マユは胸が大きくなるんだ!」
シンは何故かそれを知っていた。
「だからいいんだよ!」
「何、このシスコン!」
「あんた、まだ言うつもり!」
「ああ、ついでに言ってやるぜ!」
そうしてまたしても言わなくていいことを言うのだった。
「御前等みたいなのは万が一大きくなってもすぐに垂れるぜ!」
「言ったわね、よくも!」
アスカはそれを聞いてカガリと同じように激昂してきた。
「ああ、言ったぜ!そのままミサトさんやリツコさんみたいにな!垂れてどうしようもなくよ!」
「へえ」
ここで後ろから殺気に満ちた声が聞こえてきた。
「ミサトさんやリツコさんみたいに、ね」
「面白い例えね、シン君」
「おばさんだからな、二人共」
シンはそれに応えてさらに言う。
「おまけにビールとかレトルトばっかだしよ。そのうち身体全体がブクブクってよ」
「ブクブク、ね」
「つまり太ると」
「そういうのが一番あれだよな」
「あ、あのシン」
「ちょっとさ」
キラとシンジが蒼白になってシンに声をかけてきた。
「これ以上言わない方が」
「そうだよ。あとすぐにここから逃げるべきだよ」
「逃げるって馬鹿言えよ」
しかしシンはまだ言うのであった。後ろの殺気には気付いていない。
「何で俺が逃げなくちゃよ」
「いや、今すぐ逃げろ」
何故かカガリも言う。
「さもないと御前は」
「そ、そうね」
続いてアスカまでもが。
「逃げないと。死ぬわよ」
「何だ?あのおばさん二人がいるってのか?」
全然気付かずにさらに言った。
「乳が垂れて肌も荒れてきてしかも厚化粧のな。やっぱりあれだよな、おばさんってのは」
「おばさんってのは?」
「もう女じゃねえな。おばさんっていう独自の生き物だよ」
「そう、わかったわ」
後ろの声が純粋な殺気だけになった。
「おばさんのことは」
「じゃあシン君」
「あん!?」
「覚悟はいいかしら」
「ちょっとこっちへ来てね」
「こっちって・・・・・・・何だ?」
後ろの二つの殺気にまだ気付かない。それは異様ですらあった。
「俺は別に動かねえぜ。まさかあのおばさん達がここに来るわけじゃねえんだろ?」
「何て言えばいいのかしら」
フレイはシンの後ろでミサトとリツコが般若の笑みで立っているのを見ながら激しく汗をかいていた。
「これから起こる事態については」
「それは簡単よ」
レイが彼に答える。
「簡単なの?」
「ええ」
またフレイにこくりと頷いて言う。
「地獄絵図」
「まあそうね」
それしか言いようがなかった。今まさに鬼が二人シンに襲い掛かろうとしている。
「いつものことだけれど」
「さあ、場所変えよう」
カガリが他の面々を何処かに移動させる。
「もうすぐ恐ろ
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