第二話 激戦のプレリュード
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「・・・・・・殺す」
「どっちにしろ敵はすぐに来るわよ」
フォウがそう言って宥めてきた。
「安心するといいわ、それは」
「そうか。じゃあ安心して」
「撃墜してやる!」
「・・・・・・どいつもこいつも」
「わかってると思うが俺達は撃つなよ」
カミーユが彼等に言う。
「流石に後ろから撃たれたらやばいからな」
「派手な援護射撃期待しな」
「カミーユの分も残しておいてあげるからさ」
「安心しろ」
「そうさせてもらうよ。しかし」
カミーユはここであらためてインスペクターの軍を見た。そのうえで述べる。
「地球の兵器に似ているな」
「そうね」
エマがカミーユの言葉に頷く。
「どうやら。私達の技術を使っているみたいね」
「何時の間に」
「若しかしたら既にスパイを送っていたのかも」
エマはそう推察を及ばせてきた。
「それだと説明がつくわね」
「そうですね」
カミーユもそれに頷く。
「それなら」
「ええ。だとするとかなり手強いわよ」
彼女は言う。
「実際に性能が高い兵器だし」
「だからよ、ここは!」
また三人が騒ぎ出した。
「いっちょ派手にだな!」
「抹殺しちゃおうって!」
「・・・・・・攻める」
「だからそれは駄目なのよ」
ファがまた三人を注意する。
「どんどん来てるからそれを相手にしていて」
「ちぇっ、面白くないなあ」
「だるい」
彼等はそれを聞いて不満な顔を見せる。彼等にとっては護りに徹するというのは性に合わないことなのだ。根っからの攻撃的な性格故である。
「ほら、言ってる側から」
エマがここで注意を敵に向けさせる。
「来たわよ」
「よっしやああ!」
オルガがその敵達を見て喜びの声をあげる。
「まとめて消し飛ばしてやるぜ!」
「さあ来るんだよ!」
クロトはその好戦性を剥き出しにしていた。
「どいつもこいつもさあ!」
「前にいるなら」
シャニもその目を血走らせている。
「死ね」
「それにしても」
エマは早速血気にはやる彼等を見て言う。
「彼等って戦えればそれでいいのね」
「そうかも知れませんね」
カミーユがそれに頷く。
「彼等を見ていると」
「まあそれでも頼りにはなるわ」
だがそれは事実であった。
「その型破りの戦闘力はね」
「はい」
「カミーユもよ」
そのうえでカミーユにも言う。彼は言うまでもなくロンド=ベルのエースの一人だ。
「今回も頼むわね」
「やるだけはやります」
いささか謙虚にも取れる言葉であった。
「それでいいですよね」
「ええ、それで御願いするわ」
こうしてカミーユもメガランチャーを派手に放つことになった。東京湾での戦いではロンド=ベルは防御に徹することになった。
これは成功だった。それにより彼等は敵を抑え東京への侵入
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