暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第50話 地味にストレス爆発で剣を作ります
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、ひたすら訓練ばっかりしていたのが真相だったりします。おかげ様で最近のディーネの視線が、冷たいったらありゃしませんよ。この状態では、気分転換にカトレアとデートも出来ません。……本当に泣きたいです。
まあ、アイディアが浮かんだら浮かんだで、トライ&エラーの実験地獄に突入するのですが……
コンッコンッ
そんな事を考えると、部屋にノックの音が響きました。
「坊ちゃん」
オーギュストか。
「入れ」
「失礼します」
入って来たオーギュストを見て私は(あれっ)と思いました。心なしか戸惑いの様な物を感じるのです。
「何かあったのですか?」
「そ その。坊ちゃんにお客様が……」
オーギュストから見てとれるのは、一言で言えば“困惑”でしょうか? 嫌な予感はしないので、大した事ではないと思いたいのです。
「客? 名は?」
「ビターシャルという男性の方とルクシャナと言う女性の方です。一応、坊ちゃんのサインが入った面会状を持っていたのですが……」
ナンデスト?
オーギュストから面会状を受け取ると、確かに私が何時でも会える様にビターシャルに渡した物です。
しかし、その2人は砂漠緑化で忙しくここに来る暇などないはずです。偽物にしても2人の名を知っているのは、ドリュアス領でもカトレアくらいしか居ません。一瞬私の頭の中に、鉄血団結党が刺客の可能性が浮びましたが、それならばもっとやりようがあるはずです。
(参ったな。だけど、こんな紙切れならいくらでも盗む事も出来るし、一応用心に越した事は無いか)
そう思い念話でティアを呼び出すと……
「ギル」
余計な
カトレア
(
おまけ
)
まで来てしまいました。
「ムッ……誰がおまけよ。レンも連れて来てあげたのに」
「ごめんなさい。でも、護衛対象を増やしてどうするのですか?(思考を読まないでほしい)」
「却下。それよりそこまで着いて行かないわよ。私は隣室で待機しているから、安全が確認されたら呼んでちょうだい」
安全性を考え譲歩している様に見えますが、何かあったら現場に突入して来る気満々ですね。カトレアの目が“これ以上の譲歩はしない”と語っています。これはもう危険が無い事を祈るしかありません。
「分かりました。安全が確認され次第呼びます」
私は元々“万が一を考えての用心だから”と、自分に言い聞かせてから了承しました。そして客室へ向かおうとした所で……
「あっ!!」
カトレアが声を上げたのです。
「如何したのですか?」
「私が使用人の格好をして、お茶を出しに行けば良いんじゃない?」
……なるほど。そう言う事ですか。私とカトレアなら《共鳴》で視界と思考を共
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