暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第50話 地味にストレス爆発で剣を作ります
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か。サムソン、パスカル、ポールの3人には、心から同情する。

−−−− SIDE アズロック END −−−−



 とんでもない物を作ってしまいました。ティアの鱗追加と術式の大幅な見直し(鍛練方法が見つからず時間があったのでやった)で、当初の予定より強度2割、魔力伝導性(杖としての性能)3割、《障壁》と《癒し》の出力が2割増しです。まあ、作ってしまった物は仕方が無いですね。やれる事をやってスッキリしましたし、ここは反省しておきましょう。反省♪

 完成品を見たビターシャルとルクシャナの口から、魂がはみ出していたのは気のせいだと思いたいです。それからビターシャルに言いたいのですが、顔をあわせる度に「封印しよう」と詰め寄って来るのは止めて欲しいです。完成前に予想スペックを教えなかったのは正解ですね。

 ちなみに剣に宿った人格は、落ち着いた感じの女性でした。

 そしていよいよディーネに手渡す時が来ました。

 風竜に化けたティアとレンが、ドリュアス家本邸裏に着陸します。

「ただ今戻りました」と、ディーネ。

「ギル。ただいま」と、これはカトレア。

「「兄様。ただいま」」と、アナスタシアとジョゼット。

 ティアとレンは人に聞かれるとまずいので、今はアイコンタクトのみで我慢です。(後で撫でてあげましょう)その全てに挨拶を返して行きます。父上や母上にも帰宅の挨拶をし、和やかな雰囲気のまま本邸に入ろうとしたところで切り出しました。

「ああ。ディーネ。例の剣は完成しましたよ」

 するとディーネは、荷物を放り出し私の胸倉をつかむと……

「何処にあるのですか?」

 目が血走っていて怖いよディーネ。

「鍛冶場の……」

 言い終わる前に引きずって行かれました。そして鍛冶場の壁に目的の物を発見すると、私を放り捨て剣の前に駆け寄ります。

「あぁ。夢にまで見た私の(つるぎ)が……」

 そして近くにあったナイフで指先を少し切ると、出て来た血を剣の柄の中に隠れた青い宝石にたらしました。これは事前に教えておいたこの剣のマスター登録の方法で、後は剣の銘を口頭で付ければ契約完了となります。

「私は貴方との出会いが楽しみで、すっと貴方の銘を考えていました」

 感無量と言った感じで呟くディーネを、私は嬉しさと寂しさが混在した製作者(ちちおや)の様な気分で見守っていました。

「貴方の銘はアロンダイトです!!」

「ちょっ」

「ディーネ!! それはダメです」

 剣の否定より先に、思わず私が叫んでしまいました。

「サー・ランスロットの愛剣の名前が不服だと言うのですか!?」

「過去の英霊達の愛剣から名前を貰うのも良いですが、もっと別の名前があるでしょう。
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