番外編A:時を越えた邂逅
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らぬかれ、全損するのは目に見えているのでベルはその場で待機するしかなかった
シノン「……惜しい……」
ベルのいる場所から約五百メートルの崖の上にシノンはいた
シノン「どうしようかな」
シノンは動かないで考える。スナイパーは場所を知られたらアウトなのだが、他のメンバーが足止めをしてくれているからこそ落ち着いて狙撃できる。ベルは、木の陰から動かない。こちらから回り込めばいいという意見もあるが、ここは森。障害物がありすぎて狙撃には向いていない。たまたまここに絶好の狙撃ポイントがあるが、他にいい場所があるのかを知らないシノンも動くことができない。シノンのいるところから見えるプレイヤーは五人。ベル、パイル、アスナ、リン、ロータスだ。パイルとアスナは高速戦の真っ最中。撃てば、アスナに当たる確率が高い。一方、リンとロータスはにらみ合いをしている。簡単に撃てるのだが、自身の恋人の性格を考えるとそれもできない
「(俺だけにやらせてくれってね)」
クスッと笑うシノン。もちろん、視線はベルから離していない。アスナとパイルの戦いは佳境をむかえていた。アスナが右腕を斬られ行動不能に。ふう……とシノンはいきをつくとベルを目の端にとらえながらパイルに照準を定める。そして、アスナを倒し気を抜いたパイルに必殺の銃弾を放った。こちらを見たパイルの目に驚きと称賛が込められている気がした。一度否定された、優しい世界が戻って来たような気がしてシノンの口角は知らず知らずのうちに上がっていた
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