本編
2話〜戦闘開始!〜アーチャー陣営
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アーチャーは死を覚悟した。
しかし、彼は死ななかった。
「マスターまで手にかけるのはやめるんだ。」
ライダーの一撃を防いでくれた男がいたからだ。
彼は斧槍を片手に持ち、ライダーに語りかけた。
「おいおい、人の戦いに手ぇ出すのは感心しないぜぇ?」
「とる必要のない命まで取ろうとするな!」
「は?何言って………」
と、目の前の男はいきなりライダーに突きを放った。
製錬された動き、おそらくランサーだろう男はライダーを中央に追いやっていく。
と、突然やわらかい感触が頭にあった。
「大丈夫?」
と、目の前には銀髪の美女が。
「もう大丈夫よ、あとは聖堂教会に保護してもらえばいいわ。」
何をされていたのかとおもえば、膝枕をされていた。膝枕を。
アーチャーの顔が引きつる。
「まだ不安?大丈夫よ、大丈夫………」
その様子を見た美女はあろうことかアーチャーの頭をを自分の胸に抱き寄せてきた。胸に。
さらに頭まで撫でてくる。
アーチャーは思った。
(ああ、これはアウトだ………な)
そこで意識が切り替わった。
――― アイリスフィール ―――
抱きかかえていた男の子の魔力が急に膨れ上がった。
(なんて魔力、まさかこの子、サーヴァント?)
「ありがとう、麗しきレディー。しかし俺は大丈夫だ。マスターも返してもらわなきゃいけないしな。」
「あなたやっぱり………」
「ああ、サーヴァントさ。」
そういって彼はライダーに向かっていった。
(それにしても麗しきレディーって…………
面白いサーヴァントもいたものね。)
――― アーチャー ―――
(まさかこんな形でなるとはな)
俺は今、自身の宝具により強化されている。
その宝具とはヒステリア・サヴァン・シンドローム………俺はヒステリアモードと呼んでいる。
こいつの発動条件は、俺が………性的興奮をすること、というものなのだ。
だが発動すれば普段の30倍近くの戦闘能力を有する代物である。
しかし弱点はある。
女性に甘く、キザになるという弱点が。
「俺のことを放っておくなよ、ライダー。」
「君!生身でサーヴァントと戦おうなんて無茶だ!」
「俺もサーヴァントだよ、セイバー。」
「………どうしてわかった?」
「アンタの動きは剣術のそれだ。それも相当の腕。
扱いはごまかせてもしみついた足の動きまでは変えられない。」
「見事だ。マスターの策もこれでは意味がない。僕も本気を出そう。」
「そうか、ならあちらのレディーの相手をしてあげてくれ。
女性を退屈させてはい
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