第六十五話 忠告
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イリナとの再会と歓迎会が行われて数日後、闇慈と一誠は悪魔営業の依頼を深夜にこなし、自動販売機の前で飲み物を購入し、それを口にしながら休んでいた。
「上級悪魔か・・・」
一誠のらしくない呟きに闇慈は疑問を問いかける。
「どうしたの?イッセー」
「いや。上級悪魔について考えてたんだ。自分達以外の悪魔を見下してる様な態度が目立つから・・・」
「まあ、そうだろうね。それが冥界の摂理だってコカビエルも言っていたし・・・でも理不尽だ思うよ」
闇慈も転生悪魔や下級悪魔を上級悪魔が簡単に見下す事は疑問の念を抱いていた。現に若手集会の時にそれを体感しているのだから。
「それに・・・アーシアの事も気に掛けていてな」
「・・・イッセー。その話は出さないで貰えるかな?今、その話を聞かされると『あいつ』に対する殺意が込み上げてくる・・・」
実は今日の放課後、ディオドラがアーシアに会いに来ていた。そしてリアスにビショップ同士の『トレード』を申し込んだが、リアスはそれをきっぱりと断った。
結局交渉は破談となったがディオドラは諦めてはいないようだった。そして帰り際にアーシアの手にキスをしようとしたディオドラを一誠が遮った時に・・・
「放してくれないか?薄汚いドラゴン君に触れられるのはちょっとね」
と闇慈の目の前で一誠を侮辱した。その言葉で闇慈はディオドラに『死』を見せようとしたが、逸早くアーシアがディオドラの頬を叩き、闇慈の怒りを静めてくれた。
「イッセーを思っているアーシアの思いを無駄にしちゃダメだと思うよ?」
「だな!!そのためにも次のゲームは・・・っ!!」
話の途中で何かの気配を感じた闇慈と一誠はその場を飛び退き、身構える。暗闇から姿を現したのはラフな格好の男・・・カオス・ブリゲードの一員で孫悟空の末裔、美猴だった。
「お久。赤龍帝、黒衣の死神」
「美猴!なんでお前が!」
一誠は警戒をやめないが、殺意を感じていない闇慈は焦らずに美猴に尋ねる。
「どうして貴方がこんな所に?戦いに来た訳でもないのでしょう?」
「ま、相棒の付き添いでさ」
美猴が後ろに顔を向ける。そこから現れたのは白ワイシャツ姿の白龍皇ヴァーリだった。
「2ヶ月ぶりだ。兵藤一誠、黒神闇慈」
「ヴァーリ!!」
一誠は殺気を剥き出しにするほどに警戒を強めるが、美猴同様にヴァーリにも敵意を感じなかった。
「白龍皇まで・・・僕たちに何か用ですか?」
「たまたま近くを通りかかったから、挨拶をしに来ただけだ」
「どうせなら、ここでこの前の続きやるか?」
「随分と戦闘的じゃないか、兵藤一誠」
「こちとら将来の未来計画のためにお前が邪魔で仕方ないんだよ」
「上級
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