第六十二話 帰宅
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応で何かに目覚めそうな感覚に陥った。そして闇慈はその笑顔を見ていると彼も笑顔になっていった。
(小猫ちゃんは今とても『幸せ』なのかな?今まで見せた事無い笑顔を僕に見せてくれる・・・ん?幸せ?・・・・・・はっ!!)
闇慈はリグナスの言っていたことの意味が分かったのかハッとした表情を浮べた。小猫は気になったのか首を傾げるように闇慈を見た。
「にゃふ?」
「分かったよ。リグナスさんの言っていたことが。執事は主を思い、幸福を与える者。そして男性は女性の事を思い、幸せにする。・・・こんな簡単なことに気付かないなんて」
闇慈はそう呟くと小猫を優しく抱き締めた。
「ありがとう、小猫ちゃん。君のお陰で改めて気付く事が出来たよ」
「にゃん♪」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そして列車は人間界の地下ホームに着いた。闇慈と一誠は背伸びをして体を伸ばしていた。しかし一誠がアーシアに振り返ってみると、アーシアは謎の優男に言い寄られていた。
「アーシア・アルジェント・・・。やっと会えた」
「あ、あの・・・」
「おいおいおい!アーシアに何の用だ!」
一誠はすぐに2人の間に割って入る。そして闇慈はその優男の顔を思い出していた。
「あれ?彼って現ベルゼブブが出た家の次期当主『ディオドラ・アスタロト』さん?」
その事を聞いた一誠は思い出したのか、ああ!!と声を上げる。
そしてアーシアは覚えの無いことを言っていたがディオドラの胸元にある大きな傷を見て思い出したのか目を見開く。
これではっきりした事は、ディオドラ・アスタロトは過去にアーシアが助けた悪魔でアーシアが教会を追放される切っ掛けとなった悪魔だった。
「アーシア、僕はキミを迎えに来た。会合の時、挨拶出来なくてゴメン。でも、僕とキミの出会いは運命だったんだと思う。僕の妻になって欲しい。僕はキミを愛しているんだ」
(なっ!!)
ディオドラ・アスタロトは闇慈達の目の前でアーシアに求婚した。
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