第六十一話 戦乙女
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な?でもお前にも見せてやりたかったよ。俺の新必殺技を」
「新必殺技?」
闇慈は一誠の言葉の意味に首を傾げると一誠は新必殺技の内容を話し始めた。
一誠の新必殺技[乳語翻訳]『パイリンガル』。女性の胸の声を聞くと言う色んな意味で危険な技である。闇慈がソーナの相手をしている間に一誠達は椿姫率いるシトリー眷属3人と対峙し『パイリンガル』でソーナの策を見破ったらしい。
闇慈はやはりかと思わせるように右手で頭を抱えていた。
「それって・・・ある意味凄い技だね?イッセー」
「だろう?だろう!?」
「でもイッセー、ゲーム時には封印よ」
「えぇぇぇぇぇ!?何でなんですかぁぁぁ!?」
「確かに相手の戦術や考えている事を読み取るのは凄い事だけど、女性限定だしね。それにそのままだと女性悪魔と戦えなくなってしまうよ?」
一誠はガクっと落胆してしまうが闇慈が・・・
「実戦では大いに使えると思うよ?」
と言った所、何とか持ち直したみたいだった。ここで一誠が口を開く。
「でも勝てて良かったぜ」
「そうだね。でもこっちもイッセーやアーシア、ゼノヴィア、ギャスパーと半分も取られてしまった。いくら強力な眷属がいても本番で力を発揮出来なくちゃ意味が無い。幾らゲームで勝ったとは言ってもまだ僕たちには見直すべき点が何点かあるよ。それに・・・」
闇慈は真剣な眼差しでさらに続ける。
「僕は眷属じゃない。だからいつ出場出来なくなるか分からない」
「ええ。でも、朱乃と小猫、2人がこの試合で自身の壁を越えてくれた。こんなにも喜ばしい事はないわ」
朱乃は『雷の巫女』から『雷光の巫女』に、小猫は猫又の力を解放した。曖昧な勝利となったがこれは本当に嬉しい事だった。闇慈も小猫の猫又の力を解放し、受け入れた事は安堵していたみたいだ。3人が微笑みあっていると・・・
コンコン・・・
と病室のドアがノックされ、一誠が返事をすると入ってきたのは帽子を被った白いヒゲを生やした隻眼の老人だった。
「じいさん、誰っスか?」
(隻眼の老人で、この力の強さ・・・それにさっきのロスヴァイセさんと言い、もしかしてこの人は・・・)
一誠は何者か分からずに普通に接していたが、闇慈は正体が誰なのかすぐに分かったみたいだった。
「わしは北の田舎ジジイじゃよ。赤龍帝。お前はもう少し修行が必要みたいじゃな。まあ、精進せい。そして・・・」
老人がヒゲを擦りながらイッセーを励ますと今度は闇慈の方を見た。
「黒衣の死神。お前の頭のキレと良い、戦術はわしも興味深いぞ?これからもその力を失わせるようなことがないように精進せい」
闇慈はその老人に執事挨拶を交わし、言葉を発する。
「まさか北欧神話の最高神にお褒
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