第六十話 水芸と決着
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「これで最後だ・・・っ!!」
闇慈が最後の狼を斬り裂いた途端、一匹の『大蛇』が闇慈を丸呑みにせんと噛み付いてきた。闇慈はそれを飛んで回避すると今度は『鷹』が闇慈目掛けて風のように飛んで来ていた。
「ぐっ・・・」
反応が遅れたせいか、口ばしが闇慈の腕を掠める。そして少し血が飛び散った。闇慈が一旦地面に着くとこれを狙っていたかのように『獅子』が飛び掛った。
「これで終わりです!!」
「まだだ!!・・・ダークネス・ハウリング!!」
闇慈は飛び掛ってきた獅子に向かって、倒せる位まで魔力を即座に溜めたダークネス・ハウリングを放ち、獅子を消し去った。
「流石と言った所だな。俺の行動の一つ一つを先読みし、兵を操っている。・・・戦術ならリアスより上だな」
「この布陣を掻い潜るなんて、貴方も『黒衣の死神』を名乗っているだけのことはありますね」
「伊達にコカビエルやカテレアを倒した名を語ってはいない」
しかし闇慈にとってはこれはジリ貧だった。例え相手の水の魔物を倒しても次々と復活してしまう。そしてあの布陣を何回も避けられるものではなかった。
(ソーナ会長は辺りに散らばっている水からあの魔物達を無限に作り上げ、僕が倒した所で何回も復活する!!となるとやっぱりソーナ会長自身を倒すしか無い。しかしそれをあの魔物達が邪魔する・・・攻守ともに隙が無い。流石戦略的キング、ソーナ・シトリー)
闇慈はデスサイズ・ヘルを消し、身持ちを軽くすると明鏡止水を発動させ、黒いオーラを両手足に纏わせる。
「ここからは格闘で戦う」
「それは無謀です。私の魔物達は『水』で出来ています。デスサイズ・ヘルの時はその能力のお陰で倒す事は出来ましたが、ただの『物理攻撃』は効きません」
「・・・試してみるか?」
闇慈がニヤリと笑みを浮べると足に魔力を溜め、光速に近いスピードでまずは『狼』の群れから蹴散らす。明鏡止水のオーラを纏っている拳と蹴りが狼の体を突き抜けると魔力が『無効化』され、狼達は唯の水へと帰っていった。
「そんな・・・私の魔物達が」
異様な出来事にソーナは動揺していた。そして指令を忘れている隙に『鷹』と『大蛇』も無効化させた。そして最後に先ほどとはとは比べ物にならないほどの魔力を練りこみ、小さな黒い球体を作り・・・
「・・・全てを深淵なる闇に引きずり込め!!ダークネス・ハウリング!!」
右の正拳を球体に当て、破裂させると極太のレーザーが無効化した水と『獅子』を飲み込んだ。その衝撃はソーナ自身にも届き、吹き飛ぶと地面に倒れ付した。
「ぐっ!!まだ・・・あっ!!」
チャキ・・・・
ソーナが立ち上がろうとするとデスサイズ・ヘルの刃を首元に突き付けていた。そして突き付けている闇慈
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