05.訓練
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集は銃をセットする。
「始めましょうか」
前にも見た小さなロボットからツグミ声がした。
『それじゃあ、レディー.......GO!!!』
その声と同時に集はシュタイナーの方に前進.....するのを辞めて柱の陰に隠れる。
俺は違う柱の陰に隠れる。
『背を向けるのみっともないわよ。その逃げっぷり』
逃げる集にペイント弾が容赦なく打たれる。
俺のことはほっといて綾瀬は集を追いかける。
『ほらほら、ボヤボヤしてると死ぬわよ』
集がとある柱の陰に隠れたすると.....その瞬間俺の右腕がうずく。
集はいきなり出てきたと思うとその手に持っているライトから暗闇を作り出しそれがシュタイナーを覆い尽くす。
それと同時に集はゴールの車両に駆け込む。
「ゴールだ!!」
周りで見ていた葬儀社のメンバーがざわめく。
暗闇が解け、シュタイナーが姿を現す。
『えっ!?』
すごいぞ。綾瀬のエンドレイブを抜いたーーあれが王の力かーーでも、まだ一人が車両に入ってないーー
葬儀社のメンバーガヤを飛ばす。
『シュウみたいに抜かせたりしないわよ、イバラ!!』
俺の前にシュタイナーが立ちはだかる。
ゴールまではそう遠くはない。だが、その前にシュタイナーが立ちはだかる。
「集が使ったなら、俺もありだよな」
俺は右腕に巻かれている包帯を外す。
『させないわよ!!』
シュタイナーがペイント弾を無数に俺に放つ。そこにいた誰もがダメだと思っている。
右腕が光を放ちそこから........赤子の鳴き声が泣き出した。
オギャー!
前にも見たことのあるヴォイドだ。前に無数のレーザーを喰らい止めた双頭の赤子オルガンが姿を現す。
『何よ、そのヴォイドは!!』
「気にしないで......さぁ赤子、ご飯の時間だ」
オギャー!と再び泣き出した。赤子がシュタイナーのいる地面を喰らう。
シュタイナーはバランスを崩しその場に倒れる。
今のうちに全力疾走で車両に駆け込んだ。
「ゴメン、ズルしちゃったかな」
「俺もゴメン」
「いいわよ、あんたはあんたの個性を使っただけだもん」
「歓迎します。シュウ、イバラ、君たちは今日から私たちの仲間です」
俺たちの事を葬儀社のみんなは暖かく迎えてくれた。
「はい、ご褒美。大事なものなら今度はなくしたりしないで大事に持ってなさいよ」
綾瀬はシュウにそう言ってペンを渡した。
この空気をブチ壊すのは簡単なことだった。
「仲間ごっこ?楽しそうだね」
その一言ですべてが崩れた。
「目が覚めましたか、研ニ」
「研ニって....」
「まさか....」
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