第五十九話 開始
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言い切った瞬間、後輩の体は緑の光に包まれ、消えてしまった。
「自分の力を受け入れたみたいだね?小猫ちゃん」
「・・・闇慈先輩のお陰です。そして私はヘルキャットを目指します!!」
その心意気を聞いた闇慈はコクッと頷きここは大丈夫だと感じ、駐車場を目指すために踵を返し、小猫に呼びかける。
「ここは小猫ちゃん達に任せるよ。僕は祐斗達の元に向かうから何かあったら通信機で連絡して?小猫ちゃん」
「分かりました。先輩・・・気をつけてください」
「小猫ちゃんもね」
闇慈はそのまま翼を具現させ、飛び立つとそのまま禁手を発動させて姿を消した。
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闇慈が駐車場を飛んでいるとゼノヴィアと祐斗がソーナの眷属と戦っているのが目に見えた。そしてゼノヴィアは『聖』のオーラを纏ったデュランダルと一誠から預かったアスカロンでオーラをソーナのクイーン、『真羅椿姫』に向かって放った。しかし椿姫は何やら『鏡』のようなものを取り出すと、聖のオーラが『鏡』に吸い込まれ、そしてそれが割れると逆の『魔』のオーラとなり、威力が倍となってゼノヴィアに襲い掛かった。ゼノヴィアは吹き飛び、鮮血が飛び散った。
(何だ!?あの鏡は?攻撃を反射させていた。・・・真羅先輩のセイクリッド・ギアはカウンター系統か?考えている場合じゃない!今は祐斗とゼノヴィアを助けないと!!)
日本刀を持ったソーナのナイト、『巡』がゼノヴィアに止めを刺そうとしたが、闇慈は禁手を解除し、横からデスサイズ・ヘルで受け流し、それを許さない。巡は闇慈に阻まれた事に驚くと、残りの二人の元に下がった。
闇慈も素早くゼノヴィアを回収すると隠れている祐斗の元にやって来た。
「ゴメン、祐斗。バックアップが遅れた」
「来てくれただけでもありがたいよ、闇慈君。ソーナ会長の狙いは僕たちだったみたいだ」
「聖剣は驚異だからね・・・読みが甘かったか。ゼノヴィアも戦える状態じゃない。そしてカウンターを使う人がいるみたいだね?祐斗」
「うん。椿姫先輩を含めた2人いるよ」
闇慈はしばらく考え、祐斗に隠れているように指示した。聖剣使いの一人がやられた今、祐斗は貴重な戦力。そう捉えたのだろう。闇慈は死神の姿でデスサイズ・ヘルを右肩に担ぎながら、ソーナ眷属の3人と向き合った。
「さてと・・・ゼノヴィアの敵を討たせてもらいますよ?真羅先輩方」
「黒神闇慈。厄介な敵が現れましたね。由良、巡。彼の力を侮っては行きません!!全力でいきますよ!!」
「「はいっ!」」
椿姫は長刀を構え、巡は日本刀を、そしてルークの由良は格闘の構えを取った。闇慈はそれを見ると『真紅の魔眼』で威圧し始める。
「さて・・・誰から『死』の恐怖
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