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八条学園騒動記
第十九話 もてない苦しみその二
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ないけれど言ってることとやってることって同じじゃないの?」
「あっ、あんたもそう思う?」
 実は七美も同じであった。
「うん、何か聞いてると」
「まあ本人達は大真面目だけれどね。実はそうなのよ」
「やっぱり」
 彰子はそれを聞いて頷く。そのうえでまた囁く。
「けれどさ」
「今度は何?」
「もてないからそんな組織をお互いに作ってるのよね」
「ええ」
「じゃあ何でお互い付き合わないの?何か変よ」
「さて」
 返事になってない。
「何ででしょうね」
 肩をすかしてそう述べてきた。
「何でって」
「それがあたしにもわからないのよ」
 彼女の答えはこれであった。
「あたしも思うのよ。お互いで付き合えばいいって」
「そうよね」
「そうそう。それで付き合わないのがわけわからないのよ。それどころかお互い敵視し合って」
「余計に変よね」
「ええ。何でかなあ」
「あいつ等だけは許せねえ」
 カムイは一人勝手に燃えていた。
「もてない男のマイナスパワー、何時か爆発させてやるぜ」
 後ろを青い、冷たい炎が覆っていた。それこそが彼のマイナスパワーの表れであった。まさしく負のオーラそのものであった。かなり暗い。
 そんなカムイを端目に彰子と七美はお茶に戻った。それぞれのお茶を飲みながら話をする。

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